パックウェストが下落 投資会社から１４億ドルの現金確保 預金２０％流出も明らかに＝米国株個別

　米地銀のパックウェスト・バンコープ＜PACW＞は、投資会社アトラスＳＰパートナーズから１４億ドルの現金を確保した。また、年初から預金が２０％流出していたことも明らかにしている。預金流出額は計６９億ドルで、そのうちの約４９億ドルはベンチャー・バンキング部門からだと説明。一方、預金水準は安定しているとも付け加えた。

　同銀は２０日時点で、米連邦住宅貸付銀行（ＦＨＬＢ）から３７億ドル、米地区連銀窓口貸出制度から１０５億ドル、バンク・ターム・ファンディング・プログラム（ＢＴＦＰ）から２１億ドルをそれぞれ借り入れている。
　
　同銀はまた増資計画について「現在の市場のボラティリティー、相場低迷、資本増強の他の選択肢を踏まえ、現時点で取引を進めることは賢明ではないと判断した」と説明した。

（NY時間11:24）
パックウェスト＜PACW＞　11.03（-1.18　-9.66%）

MINKABU PRESS編集部　野沢卓美