【本日の見通し】ECB理事会は、見通し分かれる状況に
【本日の見通し】ECB理事会は、見通し分かれる状況に
スイス金融機関大手クレディスイスの経営危機に対する警戒感が広がっている。経営が厳しいという状況自体は報じられていたが、昨日は同銀行の筆頭株主であるサウジ国立銀行の会長が、「追加の流動性支援の要請があってもこれ以上は支援を行うことは絶対にない」と発言したことで警戒感が一気に強まり、株の急落などを招いた。スイスの金融当局が必要な分だけの流動性を支援する姿勢を示したことで、いったん警戒感が後退している、先週のSVB破綻から続く金融不安の動きが重石となっている。
こうした動きは今晩のECB理事会にも影響を与えている。ラガルド総裁は今月に入って0.5%利上げを強く示す発言を行っているが、今回の事態を受けて、市場では0.25%を見込む動きが広がっている。
リスク警戒の動きもまだくすぶっており、ドル円、ユーロ円両面で下方向にややリスク。株式、債券市場動向などをにらみながらの展開。
MINKABU PRESS 山岡和雅

執筆者 : MINKABU PRESS
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