アプライド決算 ICPASの需要が堅調 ただ、株価は軟調=米国株個別
半導体製造装置のアプライド・マテリアルズ<AMAT>が前日引け後に11-1月期決算(第1四半期)を発表し、1株利益、売上高とも予想を上回った。第2四半期についても予想を上回る1株利益、売上高の見通しを示している。
同社が受注残に対応できる態勢を整え、軟調な需要の影響を相殺できることを示唆した。また、IoT、自動車、産業ビジネス、いわゆるICPASで使用されるチップの製造装置の需要が、メモリーチップの顧客からの需要減少を相殺した。
ディッカーソンCEOは声明で「第2四半期の売上高は約 64億ドル±4億ドルを見込んでいる。これにはサプライチェーンの課題と、最近発表のサイバーセキュリティに関連する2.5億ドルのマイナスの影響が含まれている」と述べた。
アナリストからは「好調な受注残が見通しを上回り、同業他社をアウトパフォームしている。ICAPS部門の堅調な成長も業績を押し上げた」との指摘が聞かれた。
ただ、株価は軟調。ハイテク株全体に売りが優勢となる中、同社株も呑み込まれている。好調な決算ではあったものの、全体相場の流れに逆らうほどの強さではないとの印象のようだ。
(11-1月・第1四半期)
・1株利益(調整後):2.03ドル(予想:1.94ドル)
・売上高:67.4億ドル(予想:66.9億ドル)
・粗利益率(調整後):46.8%(予想:46.1%)
(2-4月・第2四半期見通し)
・1株利益(調整後):1.66~2.02ドル(予想:1.78ドル)
・売上高:64.0億ドル(予想:63.0億ドル)
(NY時間09:52)
アプライド<AMAT> 114.09(-1.31 -1.13%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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