アジア株 春節明け上海株は6カ月ぶり3300台乗せ、連休中の個人消費の回復を好感 旅行など関連株が総じて上昇
アジア株 春節明け上海株は6カ月ぶり3300台乗せ、連休中の個人消費の回復を好感 旅行など関連株が総じて上昇
東京時間11:00現在
香港ハンセン指数 22510.17(-178.73 -0.79%)
中国上海総合指数 3290.08(+25.27 +0.77%)
台湾加権指数 15374.75(+441.82 +2.96%)
韓国総合株価指数 2466.52(-17.50 -0.70%)
豪ASX200指数 7486.90(-6.94 -0.09%)
アジア株は高安まちまち。
春節大型連休明けの上海株は0.77%高。昨年7月以来、6カ月ぶりに3300台を回復している。ただ、3300ポイント回復後は調整売りも出ており上げ幅を縮小している。また、連休前に既に消費回復を見込んだ買いで上昇していたことから、FOMCを控え、ここから大きく買い進める動きは見られない。
連休中に旅行や映画館、ホテル、観光、レストラン、娯楽施設など幅広い分野で個人消費が回復したとの報告を受け、関連銘柄が総じて上昇している。マリンレジャーなども手掛ける広告会社の国旅文化投資集団は10%高、ホテル運営会社の上海錦江国際酒店は2.9%高、免税品有税品販売会社の中国旅遊集団中免は2.8%高、旅行代理店の黄山旅遊発展 は2.0%高。衣料品メーカーの海瀾之家集団は1.9%高。
マカオ政府によると、21日から27日にマカオを訪れた中国人旅行客は約45万人だった。1日あたりの平均は6万人超と事前予想の4万7千人を大きく上回った。また、中国国内旅客数は前年比で70%増加したもよう。米シティグループは中国の今年の成長率予想を5.3%に設定しているが、予想よりも早い消費回復を受け予想を上方修正する可能性があるとしている。
連休明けの台湾株は2.96%高と大幅上昇、昨年8月以来の高値をつけている。TSMCが6%超上昇するなどハイテク関連の上げが目立つ。エネルギー関連や医療品のほか、アパレルや小売などの消費者サービス関連も総じて上昇している。
香港株と韓国株は下落、重要イベントFOMCを控え利益確定の売り優勢で始まった。豪州株も軟調。香港市場ではアリババやレノボ、バイドゥ、シャオミなどハイテク関連が軒並み下落。韓国市場でもLGディスプレイやサムスン電子、SKハイニックス、カカオペイなどハイテク関連が売られている。

執筆者 : MINKABU PRESS
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