ポンドは上値の重い展開 景気後退への懸念とFRBおよびECBとの違いが圧迫=NY為替
ポンドドルは下げが一服しているものの、上値の重い展開が見られている。前日はドルのみならずユーロに対しても下落していたが、FRBおよびECBと英中銀との金融政策に対する姿勢の違いがポンドを圧迫している。
また、英経済のリセッション(景気後退)への懸念も引き続きポンドを圧迫。英中銀は前日に景気後退入りの可能性を示唆し、マイナス成長の見通しを示していた。
ロンドン時間に12月の英PIM速報値が発表になり、予想こそ上回ったものの、依然として活動の縮小を示唆する内容となっていた。依然として判断基準の50を下回り、英企業が景気後退に備えつつあることが示されている。
英中銀はこのあと現地時間の午後6時(日本時間17日3時)に、量的引締め(QT)プログラムの下での保有国債売却の概要と来年第1四半期の運用方針について公表する予定。
GBP/USD 1.2172 GBP/JPY 166.17 EUR/GBP 0.8719
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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