【これからの見通し】きょうは材料難、明日の米消費者物価指数を控えた市場動向探る
【これからの見通し】きょうは材料難、明日の米消費者物価指数を控えた市場動向探る
週明けは目立った経済統計や金融当局者の講演イベント予定はみられていない。ロンドン朝方に英鉱工業生産指数(10月)、英製造業生産高(10月)、英貿易収支(10月)、トルコ失業率(10月)などが発表されたあとは、あす未明の米月次財政収支(11月)まで注目される指標発表は予定されていない。
市場では明日の米消費者物価指数の結果待ちとなりそうだ。先週末の米生産者物価指数が予想を上回る伸びを示したことが、市場心理にバイアスをもたらしている面が指摘される。米債利回りが上昇、利上げ長期化観測が広がっている。根強いインフレ圧力の背景には賃金上昇が指摘されている。今月2日に発表された米雇用統計では平均時給の伸びが前年比+5.1%に上昇していた。
この後のマーケットでは先週末のドル買いへの調整の動きとともに、再び上記の根強いインフレ圧力観測に基づいたドル買いが再燃する可能性も指摘される。
この後の海外市場で発表される経済市場は上記のほかには、インド鉱工業生産指数(10月)、インド消費者物価指数(CPI)(11月)が予定されている。発言イベント関連では、米3年債入札(400億ドル)と米10年債入札(320億ドル)が実施される。米主要企業決算はオラクルが注目されそうだ。
minkabu PRESS編集部 松木秀明
執筆者 : MINKABU PRESS
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