FX/為替「FRB議長の発言でドル安の流れが変わるか注目」 外為どっとコム トゥデイ 2022年11月30日号

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外為どっとコム トゥデイ

主要通貨ペア(ドル/円、ユーロ/円、豪ドル/円、ポンド/円)について前営業日の値動きをわかりやすく解説し、今後の見通しをお届けします。

作成日時 :2022年11月30日9時00分
執筆・監修:株式会社外為どっとコム総合研究所 調査部長 神田卓也

目次

▼29日(火)の為替相場
(1):中国 ゼロコロナ政策の緩和期待
(2):独11月CPI 前月から減速
(3):米住宅関連指標発表
(4):米消費者信頼感指数 4カ月ぶりの低水準
(5):BOE総裁発言

▼29日(火)の株・債券・商品市場

▼外為注文情報/ ▼本日の見通し/ ▼ドル/円の見通し:FRB議長の発言に注目/ ▼注目の経済指標/ ▼注目のイベント

29日(火)の為替相場

期間:29日(火)午前7時10分~30日(水)午前6時55分 ※チャートは30分足(日本時間表示) 出所:外為どっとコム

(1):中国 ゼロコロナ政策の緩和期待

中国国内でゼロコロナ政策に反対する抗議デモが広がる中、中国衛生当局は「国民の不満は追加的・画一的なコロナ規制に対するもので、対策そのものではない」との認識を示した。また、ゼロコロナ政策の見直しについては「社会と経済への影響を軽減するため政策の微調整を続ける」「国民が指摘している問題点を迅速に解決する」と発表した。中国のゼロコロナ政策の緩和期待が広がる中で人民元が上昇。ドルが相対的に下落したためドル/円は弱含んだ。豪ドルは対ドルでは上昇したが、対円ではドル/円の下落で上値が重かった。

(2):独11月CPI 前月から減速

独11月消費者物価指数(CPI)・速報値は前年比+10.0%と前月の+10.4%から減速し、予想(+10.4%)を下回った。欧州連合(EU)基準の11月CPIは前年比+11.3%と予想と一致した。1996年以来の高水準を記録していた10月から伸びが鈍化したことで、ユーロ圏のインフレがピークに近いとの思惑が一部に浮上した。

(3):米住宅関連指標発表

米9月FHFA住宅価格指数は前月比+0.1%と予想(-1.2%)を上回った一方、米9月ケース・シラー住宅価格指数は前年比+10.43%と予想(+10.55%)を下回った。

(4):米消費者信頼感指数 4カ月ぶりの低水準

米11月消費者信頼感指数は100.2と予想(100.0)を上回ったものの、4カ月ぶりの低水準となった。インフレの影響や積極的な利上げによって米国が景気後退(リセッション)に陥るとの懸念が消費者心理の重しになった模様。

(5):BOE総裁発言

英中銀(BOE)のベイリー総裁は上院経済問題委員会で、「英国債市場で流動性がきわめて乏しくなった時期があったことは明らかだ。現時点でまだ平時に戻っていない」とした上で、BOEが量的緩和で蓄積した資産を一度に売却しない理由を問われ「そのようなことは、きわめて率直に言って勧められない」と答えた。なお、BOEはこの日、10月の市場混乱時に緊急購入した債券の売却を開始した。

29日(火)の株・債券・商品市場

ドル/円 外為注文情報(FX板情報・オーダー状況)

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人気通貨ペア 本日の予想レンジ

ドル/円の見通し:FRB議長の発言に注目

昨日のドル/円は終値ベースで約0.2%下落した。中国のコロナ規制緩和への期待から人民元や豪ドルが反発する中、相対的にドルが売られると一時137.87円前後まで下落。ただ、NY市場では米長期金利の持ち直しにつれて138円台後半へと下げ幅を縮小した。

本日は米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長がワシントンDCのブルッキングス研究所で行う講演に市場の関心が集まっている。講演タイトルは「経済見通しと労働市場」で、12月13-14日の米連邦公開市場委員会(FOMC)前としては最後の発言機会になると見られる。このところ、FRBメンバーからはタカ派的な発言が目立っており、昨日もリッチモンド連銀のバーキン総裁が「政策金利のピーク(ターミナルレート)は以前の想定よりも確実に高くなると見込んでいる」と述べた。

パウエル議長も12月FOMCでの利上げペース減速を示唆しつつ、ターミナルレートの上振れに言及する公算が大きい。今月10日の米10月消費者物価指数(CPI)をきっかけに強まったドル安の流れを変えられるか注目したい。

注目の経済指標:米11月ADP雇用統計

注目のイベント:パウエルFRB議長講演

※時間は日本時間での表示になります。
※「注目の経済指標」「注目のイベント」は注目度が高い順に「◎」「○」「無印」で表示しております。
※発表時刻は予告なく変更される場合があります。また、予定一覧は信憑性の高いと思われる情報を元にまとめておりますが、内容の正確性を保証するものではございませんので、事前にご留意くださいますようお願いいたします。

 
kanda.jpg株式会社外為どっとコム総合研究所 取締役 調査部長 上席研究員
神田 卓也(かんだ・たくや)
1991年9月、4年半の証券会社勤務を経て株式会社メイタン・トラディションに入社。 為替(ドル/円スポットデスク)を皮切りに、資金(デポジット)、金利デリバティブ等、各種金融商品の国際取引仲介業務を担当。 その後、2009年7月に外為どっとコム総合研究所の創業に参画し、為替相場・市場の調査に携わる。2011年12月より現職。 現在、個人FX投資家に向けた為替情報の配信を主業務とする傍ら、相場動向などについて、WEB・新聞・雑誌・テレビ等にコメントを発信。
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執筆者 : マネ育チャンネル|外為どっとコム

マネーを育てよう!をテーマに、外為どっとコム総合研究所に所属する研究員が執筆するオリジナルレポートのほか豪華講師陣の貴重なFXレポート、個人投資家や著名投資家のインタビュー記事など、バラエティ豊かな情報を配信しています。為替トレンドに合わせた特集記事やFX初心者でも安心の学習コンテンツを用意しており、個人投資家の取引技能の向上に寄与すべく活動しています。

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