米債利回りの上昇などを受け、ドル高優勢=ロンドン為替概況
米債利回りの上昇などを受け、ドル高優勢=ロンドン為替概況
25日のロンドン市場ではドル高が優勢となった。この後の米国市場は感謝祭翌日で株式・債券市場などが短縮取引。為替市場でも取引参加者がかなり少ないということで、東京市場では138円台で落ち着いた動きに終始していた。東京昼過ぎにかけて米債利回りが低下し、ベンチマークとなる米10年債利回りが3.65%を割り込み、10月5日以来の低水準を付ける中で、138円38銭まで。
少し戻してロンドン市場を迎えると、一転してドル高の動きに。米10年債利回りが上昇に転じ、3.7%台を付ける動きを見せ、ドル買いにつながった。
米国勢の参加が少なく、取引量が少ない中で、動きが大きくなりやすかった面も。ドル円は139円60銭前後までと、東京午後から1円20銭超のドル高円安となった。
ユーロドルは東京市場での1.04台前半から、ドル高基調を受けて、1.0380台まで。その後エストニア中銀総裁が「現時点での行動の遅れは将来のインフレ悪化のリスクをもたらす」と、積極的な利上げに前向きな発言を行ったことでユーロの買い戻しが入り、1.0420台を回復した。もっともドル高基調の中、買い戻し一服後は再びユーロ売りドル買いに転じ、1.03台へ値を落としている。 ユーロ円は円安の勢いが勝り、東京午後の144円20銭台から、145円10銭台まで。
ポンドドルは東京朝方の1.2100割れから、東京午後のドル売り局面で1.2128前後まで上昇も、1.2100前後に戻してロンドン朝を迎えた。1.20台での売りに慎重で、下をトライしては買い戻しという展開が何度か見られた後、ドル全面高の動きに1.2070台まで。その後ユーロドルの買い戻しにポンドも連れ高となる場面が見られたが、上値から売りが出て1.2080台での推移に。
MINKABU PRESS 山岡和雅
執筆者 : MINKABU PRESS
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