ポンドは秋季財政報告を無難に乗り切ったが、下落リスクの1つとの指摘は根強い=NY為替
きょうの為替市場は方向感のない展開が見られる中、ポンドドルは1.19ドルを挟んでの上下動に終始している。上げは一服しているものの、下押す気配まではなく、リバウンド相場は継続している状況。ただ、いまのところは節目の1.20ドルの突破を積極的に試す動きまでは見られていない。
前日は英政府が議会に秋季財政報告書を提出したが、歳出削減と増税が盛り込まれた緊縮財政策となっていた。ハント英財務相は、財政引き締めがインフレを抑制すると説明している。ポンドの反応は緩やかな下落に留まり、無難に乗り切った印象だが、市場からは依然としてポンドの下落リスクの1つとの指摘は根強い。
年末に向けてドルが回復し始める可能性もあり、ポンドドルは引き続き下押しリスクにさらされ、短期的には1.15ドル以下の水準をターゲットにする可能性があるという。
GBP/USD 1.1923 GBP/JPY 166.85 EUR/GBP 0.8688
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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