朝方はドル売り円買いも、その後ドル買い円売りの流れに=東京為替概況
朝方はドル売りも、その後ドル買いの流れに=東京為替概況
昨日の海外市場でドル円は139円台前半推移が目立った。米生産者物価指数(PPI)が弱く出たことで、一時的に137円台に急落の場面も、その後139円台に値を戻してもみ合いに。安値を付けた後の戻りが139円60銭台でとどまったことや、ポーランドにミサイルが着弾し2名が死亡した圏を受けて、G7緊急会合が行われたことを警戒した円買いなどが見られた。
ドル円は138円70銭台まで下落も、その後は動きが反転した。ミサイルについては、ウクライナのものである可能性が指摘されていたが、その後ウクライナ地対空ミサイルの可能性が高まったことが報じられ、リスク警戒感からの円買いに対する調整が強まった。ユーロ円での円売りが進んだこともドル円の支えとなり、140円台前半へ上昇する展開に。140円30銭前後までの買い戻しの後、ロンドン勢の本格参加を前にした調整に139円台後半へ。
ポーランドへのミサイル着弾問題で動きが出たのはユーロ。昨日の海外市場では米PPI後のドル売りに1.0480前後を付けた後、ドル安の調整が入り、さらにミサイル問題を受けたユーロ売りに1.0280前後までの下落。NY夕方には値を戻して1.03台後半まで上昇も、朝方はやや上値の重い展開に。
バイデン米大統領が、ミサイルについてロシア発の可能性が低いことに言及したことで、リスク警戒の動きが後退し、1.0380台まで上昇、その後は1.0340-80レンジでの推移。ユーロ円はウクライナ情勢を受けてNY市場で143円40銭前後を付け、その後144円台前半を回復。東京朝のドル円の下げに143円60銭前後へ下げるも、その後のドル円の買い戻しと、ミサイル問題後のユーロの買い戻しに145円20銭台までの大きな上昇に。その後は144円80銭台までの調整も高値圏推移となった。
MINKABU PRESS 山岡和雅
執筆者 : MINKABU PRESS
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