ドラフトキングスが決算受け大幅安 23年度のEBITDA見通しを嫌気=米国株個別
オンライン・スポーツカジノのドラフトキングス<DKNG>が大幅安。取引開始前に7-9月期決算(第3四半期)を発表し、売上高が予想を上回ったほか、EBITDAの赤字も予想ほど膨らまなかった。ガイダンスも公表し、通期の売上高見通しを上方修正している。
ただ、第3四半期のユーザー数の伸びが鈍化したことや、23年度通期のEBITDAが予想以上に赤字が拡大すると見込んだことが嫌気されている模様。同社のロビンズCEOは「来年の第4四半期にEBITDAは黒字に転換すると予想しているが、通期では予想以上に赤字幅が拡大する見通しだ」と述べた。
市場は急速なインフレがギャンブラーの予算にどう影響を与えるかを懸念している。同社は市場から黒字化を求める圧力が強まる中、何年も広告に資金を注ぎ込んできたが、マーケティングをより効率的に行おうとしているという。
アナリストは「同社には十分な手元流動性があり、流動性に心配はない。しかし、収益性を待つ市場の忍耐力がまだ弱い」と指摘。
来週の選挙でカリフォルニア州のオンラインスポーツ賭博が合法化されないと、同社がどのように成長を続けられるかについてさらなる疑問が生じる。
(7-9月・第3四半期)
・1株損益:-0.62(予想:-1.04ドル)
・売上高:5.02億ドル(予想:4.38億ドル)
・EBITDA(調整後):-2.64億ドル(予想:-3.24億ドル)
・月間ユニークペイヤー数:160万人(予想:200万人)
・月間ユニーク・ペイヤー1人当たりの平均売上高:100ドル(予想:69.50ドル)
(通期見通し)
・売上高:21.6~21.9億ドル(従来:20.8~21.8億ドル)(予想:21.4億ドル)
・EBITDA(調整後):-7.80~-8.00億ドル(予想:-8.02億ドル)
(23年度通期見通し)
・売上高:28~30億ドル(予想:28.2億ドル)
・EBITDA(調整後):-4.75~-5.75億ドル(予想:-4.26億ドル)
(NY時間10:31)
ドラフトキングス<DKNG> 12.19(-3.48 -22.21%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
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