反発、米中首脳会談を控えた期待感が支えに=NY原油概況
NY原油先物12月限(WTI)(終値)
1バレル=60.48(+0.33 +0.55%)
30日の米中首脳会談で、米中貿易戦争の沈静化が期待されていることが相場を押し上げた。中国はレアアース輸出規制を解除し、米国が中国に対する敵対的な関税を完全に撤廃すると期待されている。米エネルギー情報局(EIA)が発表した週報で、原油在庫が減少し、年初来の低水準で推移していることも下支え要因。4週間移動平均で米原油生産量は日量1363万5000バレルまで増加し過去最高水準を更新しているうえ、石油輸出国機構(OPEC)プラスは自主減産の解消による増産を続けているが、米原油在庫に上振れは見られない。
時間外取引で12月限は一時59.70ドルまで弱含んだが、売り買いが交錯し方向感は限定的。通常取引開始後は61.02ドルまで上振れしたものの、高値から押し戻されて引けた。
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執筆者 : MINKABU PRESS
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