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FX/為替「ドル/円、FOMC消化難 米雇用統計に強く反応する見込み」 外為トゥデイ 2022年11月4日号

マネ育チャンネル 

【告知】20時から開催 米雇用統計ライブ解説

外為トゥデイ

主要通貨ペア(ドル/円、ユーロ/円、豪ドル/円、ポンド/円)について前営業日の値動きをわかりやすく解説し、今後の見通しをお届けします。

作成日時 :2022年11月4日9時30分
執筆・監修:株式会社外為どっとコム総合研究所 調査部長 神田卓也

目次

▼3日(木)の為替相場
(1):豪貿易収支は予想を上回る黒字額
(2):BOEは市場予想通り0.75%利上げ
(3):複数の米雇用関連の指標が発表
(4):米ISM非製造業は約2年半ぶり低水準

▼3日(木)の株・債券・商品市場

▼ドル/円 外為注文情報(FX板情報・オーダー状況)/ ▼人気通貨ペア 本日の予想レンジ/ ▼ドル/円の見通し:米雇用統計に注目/ ▼注目の経済指標/ ▼注目のイベント

3日(木)の為替相場

3日(木)の為替相場期間:3日(木)午前6時10分~4日(金)午前5時55分 ※チャートは30分足(日本時間表示) 出所:外為どっとコム

(1):豪貿易収支は予想を上回る黒字額

豪9月貿易収支は124.44億豪ドルの黒字で、黒字額は予想(87.50億豪ドル)を上回った。鉄鉱石や液化天然ガス(LNG)などの資源輸出が増加したことが寄与した。その後に発表された中国10月財新サービス業PMIは、48.4と予想(49.0)を下回り、5月以来の低水準となった。

(2):BOEは市場予想通り0.75%利上げ

英中銀(BOE)は予想通りに政策金利を2.25%から3.00%に引き上げた。75bp(0.75%ポイント)の大幅利上げは1989年以来、33年ぶりとなる。議事録では英中銀金融政策委員会(MPC)メンバーの9人中7人が 3.00%への引き上げを支持した一方、2人はより小幅な利上げを主張したことが明らかになった。あわせて発表した四半期金融政策報告書では、2024年の英国内総生産(GDP)の見通しを前年比-1.00%と、前回8月の-0.25%から下方修正した。インフレ率は今後2年間のうちに目標の2.0%を割り込む水準まで低下し、25年には0%に落ち着くとの見通しも発表した。その後ベイリーBOE総裁は「政策金利は金融市場が現在織り込んでいるほど大きく上昇しなくて済むと考えている」などと発言した。

(3):複数の米雇用関連の指標が発表

米新規失業保険申請件数は21.7万件と予想(22.0万件)を下回り、前週(21.8万件)から僅かに減少した。これより前に発表された米10月チャレンジャー人員削減数は、前年比+48.3%の33843人と5カ月連続で前年の同じ月を上回った。

(4):米ISM非製造業は約2年半ぶり低水準

米10月ISM非製造業景況指数は54.4と予想(55.3)を下回り、2020年5月以来の低水準となった。構成指数の新規受注や雇用も低下した。これを受けてドルは弱含む場面もあったが、前日の米連邦公開市場委員会(FOMC)で引き締めの長期化が示唆されたことで米長期金利が上昇する中、ドルの下値は堅かった。

3日(木)の株・債券・商品市場

3日(木)の株・債券・商品市場

ドル/円 外為注文情報(FX板情報・オーダー状況)

<外為注文情報はこちら>

外為注文情報(ドル/円)

【情報提供:外為どっとコム】

  • ※ 「外為注文情報」とは、外為どっとコムの『外貨ネクストネオ』でお取引をされているお客さまの指値やストップ注文の状況を確認できるツールのことを指します。
  • ※また、高機能チャート(無料)では「取引分析」 を選択することで、チャート上に注文情報の表示が可能です。
  • ※ 尚、この外為注文情報は情報提供を目的としており、投資の最終判断は投資家自身でなさるようお願い致します。

 

人気通貨ペア 本日の予想レンジ

本日の見通し

ドル/円の見通し:米雇用統計に注目

昨日のドル/円は終値ベースで約0.2%上昇。米連邦準備制度理事会(FRB)の金融引き締めが長期化するとの観測で米長期金利が上昇する中、ドルが全面高となった。一方で、米国株が長期金利の上昇を嫌気して続落する中、円はドル以外の通貨に対して上昇。クロス円の下落が重しとなり、ドル/円は148円台半ばで伸び悩んだ。2日の米連邦公開市場委員会(FOMC)では、利上げペースの減速が示唆された一方、利上げの最終到達点(ターミナルレート)が従来の想定より高くなる可能性が示された。

市場はFOMCの内容を十分に消化しきれていないようで、本日も、ドルや米国債や米国株は不安定な値動きが続きそうだ。そうした中で発表される米10月雇用統計に注目したい。市場予想は非農業部門雇用者数が19.5万人増、失業率は3.6%、平均時給は前年比+4.7%などとなっている。雇用統計が予想以上に弱い結果なら、市場は利上げペース減速を意識する半面、強い結果となればターミナルレート引き上げをより強く意識することになるだろう。ドル/円は米10月雇用統計を受けて、値が大きく振れやすいと考えられる。

注目の経済指標:米10月雇用統計

注目の経済指標

注目のイベント:ラガルド総裁講演、ボストン連銀総裁講演

注目のイベント※時間は日本時間での表示になります。
※「注目の経済指標」「注目のイベント」は注目度が高い順に「◎」「○」「無印」で表示しております。
※発表時刻は予告なく変更される場合があります。また、予定一覧は信憑性の高いと思われる情報を元にまとめておりますが、内容の正確性を保証するものではございませんので、事前にご留意くださいますようお願いいたします。

kanda.jpg株式会社外為どっとコム総合研究所 取締役 調査部長 上席研究員
神田 卓也(かんだ・たくや)
1991年9月、4年半の証券会社勤務を経て株式会社メイタン・トラディションに入社。 為替(ドル/円スポットデスク)を皮切りに、資金(デポジット)、金利デリバティブ等、各種金融商品の国際取引仲介業務を担当。 その後、2009年7月に外為どっとコム総合研究所の創業に参画し、為替相場・市場の調査に携わる。2011年12月より現職。 現在、個人FX投資家に向けた為替情報の配信を主業務とする傍ら、相場動向などについて、WEB・新聞・雑誌・テレビ等にコメントを発信。
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本サイトに掲載する情報には充分に注意を払っていますが、その内容について保証するものではありません。また本サービスは、投資判断の参考となる情報の提供を目的としたものであって、投資勧誘を目的として提供するものではありません。投資方針や時期選択等の最終決定はご自身で判断されますようお願いいたします。なお、本サービスの閲覧によって生じたいかなる損害につきましても、株式会社外為どっとコムは一切の責任を負いかねますことをご了承ください。

マネ育チャンネル:外為どっとコム

執筆者 マネ育チャンネル

執筆者 : マネ育チャンネル|外為どっとコム

マネーを育てよう!をテーマに、外為どっとコム総合研究所に所属する研究員が執筆するオリジナルレポートのほか豪華講師陣の貴重なFXレポート、個人投資家や著名投資家のインタビュー記事など、バラエティ豊かな情報を配信しています。為替トレンドに合わせた特集記事やFX初心者でも安心の学習コンテンツを用意しており、個人投資家の取引技能の向上に寄与すべく活動しています。

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