エイミーリックスがＡＬＳ治療薬「リリヴリオ」の承認獲得 ただ、株価は下落＝米国株個別

　医薬品のエイミーリックス・ファーマ＜AMLX＞は、同社の筋萎縮性側索硬化症（ＡＬＳ）治療薬「リリヴリオ」がＦＤＡから承認を獲得したと発表した。アナリストによると、この薬剤は好調な発売が見込まれるという。病気の進行を遅らせるために米国で認可された３番目の主要な医薬品となった。

　この治療薬は臨床試験での有効性のレベルが不確かであるとして物議を醸していた。しかし、そもかかわらずＦＤＡは、「ＡＬＳの深刻で生命を脅かす性質と、患者からの強い求めの大きさを考慮すれば、この程度の不確実性は許容範囲だ」と述べている。

　ただ、株価は買いが先行したものの、買い一巡後は逆に戻り売りが強まっている。価格が２８日分で１万２５００ドル（約１８１万円）、治療開始後１年間では１５万８０００ドル（約２２８５万円）となる予定だと発表した。

　ＡＬＳは、運動、えんげ、呼吸を制御する神経細胞が徐々に死滅する進行性の疾患。米国では約３万人がこの病気にかかっており、遺伝することも、自然に発症することもある。一般に、患者さんは症状が現れてから２－５年以内に死亡することから、良い治療法が切実に求められている。ＡＬＳは野球の元スター選手であるルー・ゲーリックにちなんでルーゲーリック病と呼ばれることもある。

（NY時間10:36）
エイミーリックス＜AMLX＞　28.10（-2.09　-6.92%）

MINKABU PRESS編集部　野沢卓美