ユーロドルは0.97ドル台後半まで戻す 明日はHICPの発表=NY為替
ユーロドルはNY時間に入って買い戻しを加速させており、0.97ドル台後半まで戻している。ロンドン時間の序盤には0.9635ドル付近まで下落していた。ポンドの買い戻しと伴にユーロも対ドルで買い戻しが膨らんでいるようだ。月末を控えたポジション調整が活発に出ているとの指摘も聞かれる。
明日は9月のユーロ圏消費者物価指数(HICP)速報値が発表される。総合指数は前年比で9.7%とユーロ発足以来の高水準が見込まれている。ガス価格上昇が続く中で、インフレ当面収まらないと見られているようだ。エネルギーと食品を除くコア指数も4.8%と高水準が見込まれている。
市場ではECBの大幅利上げ期待が高まっており、10月の理事会では0.75%ポイントの利上げがコンセンサスになっている。加盟国の中銀総裁からも0.75%ポイント利上げを支持する声が複数出ている状況だが、明日のHICPはその見方を裏付ける内容になりそうだ。ただ、冬場にかけての景気後退への不安から、ユーロに強気な見方は少ない。
ユーロ圏消費者物価指数(HICP)(概算値速報)(9月)18:00
予想 9.7% 前回 9.1%(前年比)
予想 4.8% 前回 4.3%(コア・前年比)
予想 1.0% 前回 0.6%(前月比)
EUR/USD 0.9785 EUR/JPY 141.37 EUR/GBP 0.8870
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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