ドル円底堅い、来週のFOMCや日銀会合を見据えて=東京為替概況
16日の東京外国為替市場でドル円は142.83円付近まで軟化した後、143円半ばに戻した。政府・日銀による円買い・ドル売り介入が警戒されているものの、日銀が金融緩和策を続ける可能性が高いなかでの介入の意味が疑問視されており、口先のけん制効果が長続きしないようだ。来週の米連邦公開市場委員会(FOMC)で大幅な利上げが続く見通しであることもドル円を下支え。
鈴木財務相は「円安にはプラスとマイナスの両面ある」などと述べたが、実弾介入を有無を探ろうとしている市場参加者の注目を集める発言は見られず。8月の中国鉱工業生産指数や小売売上高は堅調だったことは特に材料視されていない。ゼロコロナ政策が続いているなかで、中国の経済指標の推移に一喜一憂する意味合いは薄い。
ユーロ円は142.95円付近、ポンド円は163.95円付近、豪ドル円は95.78円付近まで下落した後、それぞれ安値から切り返した。午後に入って豪ドル円は96.43円付近まで強含んだが、上値は限定的。
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執筆者 : MINKABU PRESS
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