エネルギー料金凍結報道でポンド買戻しも、対ドルでは維持できず=NY為替
きょうのポンドドルは一時1.16ドル台を回復していたものの、NY時間にかけて戻り売りが強まっている。一時1.15ドルを割り込む動きも見られた。ただ、本日は対ユーロや円では上昇しており、先週までの軟調な動きも一服しているようだ。
トラス新首相が先ほど首相に正式に就任した、同首相が、政府保証が付いたエネルギー業者への融資を活用した1300億ポンドのエネルギー料金凍結計画をまとめたと伝わった。それにより、同首相が公約に掲げている減税策が最終的にインフレを悪化させるとの懸念や、エネルギー料金高騰により英経済が深刻な不況に入るとの懸念も一服している。
ただ、同首相は北アイルランド議定書に関して、EUに厳しい態度を示していることもあり、減税策による財政赤字問題への指摘もある中で、なお不透明感は根強い。来週15日の英中銀の金融政策委員会(MPC)も近づく中で、ポンドは今後数日間、さらに不安定な展開になるとの指摘も出ている。
GBP/USD 1.1546 GBP/JPY 164.98 EUR/GBP 0.8589
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
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