円売りとドル買いが優勢、ドル円は134円台乗せ、独ZEW指数は一段と悪化=ロンドン為替概況
円売りとドル買いが優勢、ドル円は134円台乗せ、独ZEW指数は一段と悪化=ロンドン為替概況
ロンドン市場は、円売りとドル買いが優勢。前日のNY市場でみられたドルの反発の流れが続いている。ドル円は東京午前に133円台割れから133円台半ばへと買われた後は高止まりとなった。ロンドン序盤には再び買いが勢い付いて134円台乗せから134.40付近に高値を伸ばしている。クロス円も上昇しており、円売りのフローが持ち込まれている。米債利回りの上昇も支援材料。短期金融市場での米9月FOMC利上げ観測では75bpの織り込み度がやや上昇している。また、話題となったのが日銀が7月の都市銀行のマイナス金利適用残高は9030億円、みずほ銀が大半を預け入れとの報道。市場に日銀のマイナス金利の超緩和策を再び印象付けていた。ユーロドルもドル買いが再燃。1.01台後半から1.0125近辺へと安値を広げている。8月独ZEW景況感指数はマイナス55.3と前回から一段と低下した。発表を受けて対ポンドなどでユーロ売りの反応がみられた。ただ、ユーロ円では円売り圧力が優勢で135円台半ばから136円台乗せへと買われている。ポンドドルは1.20台半ばから1.2008近辺まで下押しされたあとは売買が交錯しているが、上値は重く1.20台前半の安値圏にとどまっている。ポンド円は円売りの動きとともに160円台後半から161.50台まで上昇している。
ドル円は134円台前半での取引。東京午後の133円台前半の揉み合いから上抜けると134円台乗せから高値を134.40近辺へと伸ばしている。前日NY市場以降、根強い買いの流れとなっている。実需の円売りフローが持ち込まれているほか、米債利回り上昇が支援材料。日銀が7月の都市銀行のマイナス金利適用残高は9030億円、みずほ銀が大半を預け入れとの報道が円売りを誘った面も指摘されている。
ユーロドルは1.01台前半での取引。東京市場での1.01台後半での揉み合いを下放れると、1.0125近辺に下押しされた。前日海外市場から一段と安値を広げている。この日発表された8月独ZEW景況感指数が前回から一段と低下したことが重石となる面もあった。ただ、ユーロ円は円売り圧力が優勢で、135.50付近の揉み合いを上放れると高値を136円台乗せ水準へと伸ばしている。対ポンドでは下に往って来い。
ポンドドルは1.20台前半での取引。ユーロドルと同様に1.2050付近での揉み合いを下放れると一時1.2008近辺まで安値を広げた。その後は再び1.2050台へと反発も、上値は重く1.20台前半に押し戻されている。ポンド円は160円台後半から161円台に乗せると161.50台まで上昇している。ドル高と円安の動きでポンド相場はまちまちの動きとなっている。ユーロポンドでは売りが先行したが、その後は買い戻されており、0.84台前半で方向性に欠ける値動きだった。
minkabu PRESS編集部 松木秀明
執筆者 : MINKABU PRESS
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