ドル売り円買いが一気に進む=東京為替概況
ドル売り円買いが一気に進む=東京為替概況
昨日発表された米第2四半期GDP速報値が市場予想の+0.5%に対して-0.9%とかなり弱いものとなったことを受けて、ドル売りが強まる展開に。NY市場で値を落としていたドル円であるが、東京市場に入っても流れが止まらず、大きく値を落とす動きを見せた。米GDPの内訳をみると、住宅投資が-14%、設備投資のうち建造物などに対する投資が-11.7%など、金利上昇の影響がまともに出た数字となっており、今後の利上げペース鈍化の思惑が広がっている。
ドル円は米GDPを受けて昨日NY市場で135円台後半から134円台に値を落として東京朝を迎え、東京午前に134円68銭を付ける場面が見られたが、昼前あたりから一気に値を落とす展開に。134円を割り込むとストップ注文を巻き込んで下げ幅を広げ、一気に133円割れまで。そのご133円台半ば前後まで一時買い戻しも、ロンドン勢の本格参加を前にもう一段の下げが見られ、132円78銭までの下げとなっている。
ドル全面安でユーロドル、ポンドドルなどはしっかり。ポンドドルは昨日の高値を超えて1.22台を付ける場面が見られた。しかり、欧州経済の今後への警戒感などから、ドル円に比べるとドル売りの勢いがなく、対円では値を落としている。
ユーロ円は朝の137円30銭台から135円65銭まで。ポンド円は朝の163円90銭前後から162円割れまでの大きな下げに。
ドル円の下げがクロス円にも波及した形。この後CPIの発表を控えるユーロの対ドルでの買いに慎重姿勢が見られたことなどがクロス円の下げにつながった面も。
MINKABU PRESS 山岡和雅
執筆者 : MINKABU PRESS
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