ドル円は139円ちょうど前後。週末を前に動き慎重=東京為替概況
15日の東京市場でドル円は139円を挟んだ推移となった。前日のドル全面高基調の中、139円39銭まで一時上値を伸ばしたドル円。今月の米連邦公開市場委員会(FOMC)において、渋滞見通しの0.75%利上げではなく、1%利上げに踏み切るとの見通しが広がったことが、ドル買いに。その後タカ派で知られる米ウォラーFRB理事が市場の見通しについて先走り感と警戒を示したことで、期待が後退し調整が入る展開を経て東京市場を迎えた。米CPI後、短期金利先物市場で80%を超えるところまで織り込みが進んでいた1%利上げは、東京朝の時点で40%ちょっとまで落ち着いた。しかし、その後50%前後まで上昇するなど、根強い期待があり、ドル円を支える形に。
しかし、週末特に日本勢にとってはロングウィークエンドとなる前に、上値追いには慎重姿勢も見られ、上下ともに動きにくい展開となった。
昨日一時パリティを大きく割り込み0.9952を付けたユーロドル。その後のドル売りに1.00台を戻すと、東京市場は1.00台前半推移が続いた。ドル円同様にドル買い意識が継続も、下値押しには慎重。
午後には豪ドル売りが入る場面が見られた。豪大手金融機関ウェストパック銀行が、9月の豪中銀の利上げ、0.25%幅に戻るとの見通しを示したことが豪ドル売りに。豪ドル円は朝に94円台を付ける動きも、発表後一時93円台半ば割れまで。豪ドルドルは0.6725前後まで。
MINKABU PRESS 山岡和雅
執筆者 : MINKABU PRESS
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