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FX/為替「ドル/円、米CPI加速で24年ぶり高値 景気悪化懸念も」 外為トゥデイ 2022年7月14日号

マネ育チャンネル 

外為トゥデイ

主要通貨ペア(ドル/円、ユーロ/円、豪ドル/円、ポンド/円)について前営業日の値動きをわかりやすく解説し、今後の見通しをお届けします。

作成日時 :2022年7月14日9時00分
執筆・監修:株式会社外為どっとコム総合研究所 調査部長 神田卓也

目次

▼13日(水)の為替相場
(1):英経済指標 まちまちな結果
(2):中国貿易収支 予想を上回る
(3):米6月CPI 1981年11月以来の高い伸び
(4):ドル円 約24年ぶり高値137.86円前後まで上伸
(5):米ベージュブック公表

▼13日(水)の株・債券・商品市場

▼外為注文情報/ ▼本日の見通し/ ▼ドル/円の見通し:高値もみ合いの展開へ/ ▼注目の経済指標/ ▼注目のイベント

13日(水)の為替相場

期間:13日(水)午前6時10分~14日(木)午前5時55分 ※チャートは30分足(日本時間表示) 出所:外為どっとコム

(1):英経済指標 まちまちな結果

英5月国内総生産(GDP)は前月比+0.5%と予想(+0.1%)を上回った。英5月鉱工業生産も前月比+0.9%と予想(±0.0%)を上回った。一方、英5月貿易収支は214.45億ポンドの赤字となり、赤字額は予想(205.50億ポンド)を超えた。なお、この日はジョンソン英首相の後任を選ぶ保守党党首選の第1回投票が行われた。8人が立候補する中、スナク前財務相が88票を獲得しトップとなった。

(2):中国貿易収支 予想を上回る

中国6月貿易収支は979.4億ドルの黒字となり、黒字額は予想(768.0億ドル)を上回った。上海などで、新型コロナウイルス対策のロックダウン(都市封鎖)が解除されたのに伴い輸出が前年比+17.9%と大幅に伸びたことが寄与した。

(3):米6月CPI 1981年11月以来の高い伸び

米6月消費者物価指数(CPI)は前年比+9.1%と予想(+8.8%)を上回り、1981年11月以来の高い伸びとなった。変動の大きい食品とエネルギーを除いたコア指数も前年比+5.9%と予想(+5.7%)を上回った。米連邦公開市場委員会(FOMC)が26-27日の会合で100bp(1.00%ポイント)の利上げに動くとの観測が一部に浮上したことで米長期金利が上昇する中、ドル/円は上昇した。クロス円はストレートドルでのドル買いの影響で下落。ユーロ/ドルは一時1ユーロ=1ドルのパリティ(等価)を割り込んだ。

(4):ドル円 約24年ぶり高値137.86円前後まで上伸

ドル円は137.86円前後まで上伸。11日に付けた137.75円前後を超えて1998年9月以来、約24年ぶりの高値を更新した。カナダ中銀が100bpの利上げに踏み切りカナダドル/円が106円台へ急騰した動きにつれた模様。ただ、その後は米10年債利回りが低下に転じるとドル/円は137.10付近まで急落。米債市場では2年債利回りが10年債利回りを上回る「逆イールド」が2000年以来の差に拡大した。FOMCの積極的な利上げで米国がリセッション(景気後退)に陥るとの見方が強まった。

(5):米ベージュブック公表

米連邦準備制度理事会(FRB)は地区連銀経済報告(ベージュブック)を公表。「米経済活動は緩慢なペースで拡大した」としたものの「いくつかの地区では需要減速の兆候が高まっている」との認識を示し「将来の経済成長の見通しはほとんどの地区で悲観的」とした。その後ボスティック米アトランタ連銀総裁は「6月CPIは懸念を呼ぶ」と発言。バーキン米リッチモンド連銀総裁も「短期的なリセッションのリスクがある」とした上で「FRBは成長ではなくインフレ抑制に焦点を当てるべき」との見解を示した。

13日(水)の株・債券・商品市場

外為注文情報

<外為注文情報はこちら>

【情報提供:外為どっとコム】

  • ※ 「外為注文情報」とは、外為どっとコムの『外貨ネクストネオ』でお取引をされているお客さまの指値やストップ注文の状況を確認できるツールのことを指します。
  • ※また、高機能チャート(無料)では「取引分析」 を選択することで、チャート上に注文情報の表示が可能です。
  • ※ 尚、この外為注文情報は情報提供を目的としており、投資の最終判断は投資家自身でなさるようお願い致します。

 

本日の見通し

ドル/円の見通し:高値もみ合いの展開へ

昨日のドル/円は米消費者物価指数(CPI)の上ブレを受けて約24年ぶりに137.86円前後まで上昇。米国の6月CPIが前年比+9.1%と約41年ぶりの高い伸びとなったことで米連邦公開市場委員会(FOMC)が26-27日の会合で100bp(1.00%ポイント)の利上げに動くとの観測が一部に浮上した。ただ、大幅利上げが米国の景気悪化を招くとの見方から米10年債利回りが低下に転じると137円台前半へ押し戻されるなど、NY市場終盤は上値の重い展開となった。

米債市場では2年債利回りが10年債利回りを上回る「逆イールド」がさらに拡大。「逆イールド」は景気悪化への懸念が利上げ期待を上回っている状態を示すと考えられる。

本日のドル/円は、FOMCの利上げ期待と米景気悪化への懸念との綱引きで高値もみ合いの展開が見込まれる。米10年債利回りが上昇すれば138円台への上伸もあり得るが、主要国株価が大きく軟化するようなら136円台への下落も考えられる。

注目の経済指標

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f:id:gaitamesk:20191106165135p:plain 株式会社外為どっとコム総合研究所 取締役 調査部長 上席研究員
神田 卓也(かんだ・たくや)
1991年9月、4年半の証券会社勤務を経て株式会社メイタン・トラディションに入社。 為替(ドル/円スポットデスク)を皮切りに、資金(デポジット)、金利デリバティブ等、各種金融商品の国際取引仲介業務を担当。 その後、2009年7月に外為どっとコム総合研究所の創業に参画し、為替相場・市場の調査に携わる。2011年12月より現職。 現在、個人FX投資家に向けた為替情報の配信を主業務とする傍ら、相場動向などについて、WEB・新聞・雑誌・テレビ等にコメントを発信。
●免責事項
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マネ育チャンネル:外為どっとコム

執筆者 マネ育チャンネル

執筆者 : マネ育チャンネル|外為どっとコム

マネーを育てよう!をテーマに、外為どっとコム総合研究所に所属する研究員が執筆するオリジナルレポートのほか豪華講師陣の貴重なFXレポート、個人投資家や著名投資家のインタビュー記事など、バラエティ豊かな情報を配信しています。為替トレンドに合わせた特集記事やFX初心者でも安心の学習コンテンツを用意しており、個人投資家の取引技能の向上に寄与すべく活動しています。

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