修正:ダウ平均は一時500ドル超反発 ゼレンスキー大統領の発言に反応との指摘も=米国株前半
ダウ平均 33304.64(+487.26 +1.45%)
ナスダック 13098.81(+267.85 +2.01%)
CME日経平均先物 24960(大証終比:+270 +1.07%)
きょうも市場はリスク回避の雰囲気を一服させる中でダウ平均は一時500ドル超上昇している。情勢に大きな変化はないが、ウクライナのゼレンスキー大統領が、「ロシアが侵略した理由の1つであるNATO加盟を、ウクライナはもはや主張していない」と述べたことに敏感に反応しているとの指摘も出ている。原油も伸び悩む動きを見せており、株式市場もこのところの急落からのショートカバーが強まっている。
バイデン大統領がロシア産の原油、天然ガスの禁輸を正式に発表したほか、大統領が石油・ガス業界に過度な値上げしないよう警告したこともショートカバーを誘発した可能性もありそうだ。
ただ、エネルギー価格急騰でインフレが想定以上に長期化しそうな中で、FRBはインフレへの積極対応で利上げを継続することから、企業業績への影響を懸念する声は多い。
エネルギー株やディフェンシブ株の一角には利益確定売りが出ているものの、総じて幅広い銘柄に買い戻しが入っている状況。IT・ハイテク株を始め、銀行株、産業株が上昇しているほか、航空やクルーズなど旅行関連株も買い戻されている。
サイバーセキュリティのマンディアント<MNDT>が反落。前日はアルファベット<GOOG>傘下のグーグルが同社の買収に向け交渉と伝わり、買いが強まっていた。しかし、取引開始前に1株23ドルの買収条件が伝わった。前日終値22.49ドルと同水準となったことから、一旦利益確定売りが出ている模様。
スポーツ用品販売のディックス・スポーティング・グッズ<DKS>が上昇。取引開始前に11-1月期決算(第4四半期)を発表し、好調な内容となっていた。同業他社のフット・ロッカー<FL>の業績が期待外れだったことから、同社も不安視されていたが、きょうの決算によって不安は緩和された格好。
マンディアント<MNDT> 22.00(-0.50 -2.20%)
ディックス・スポーティング<DKS> 105.24(+5.74 +5.76%)
アップル<AAPL> 161.71(+2.41 +1.51%)
マイクロソフト<MSFT> 281.94(+3.03 +1.09%)
アマゾン<AMZN> 2790.21(+41.15 +1.50%)
アルファベットC<GOOG> 2605.74(+76.45 +3.02%)
テスラ<TSLA> 845.46(+40.88 +5.08%)
メタ・プラットフォームズ<FB> 195.34(+7.87 +4.20%)
AMD<AMD> 108.26(+5.31 +5.16%)
エヌビディア<NVDA> 221.97(+8.45 +3.96%)
ツイッター<TWTR> 33.49(+1.07 +3.30%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。