ダウ平均は反落 ウクライナと利上げへの警戒根強い=米国株前半
NY株式16日(NY時間12:34)
ダウ平均 34665.50(-323.34 -0.92%)
ナスダック 13948.03(-191.73 -1.36%)
CME日経平均先物 27330(大証終比:-100 -0.37%)
きょうのNY株式市場でダウ平均は反落。取引開始前に発表になった米小売売上高は予想を上回る強い内容となったものの、逆にインフレへの警戒感を強める形となっている。ダウ平均は300ドル超下落しているほか、ナスダックも1%超下落している。
前日はロシアが軍隊の一部を基地に戻したと発表したことで、ウクライナ情勢への懸念を一服させていた。しかし、市場の警戒感は根強く、外交的解決に本当に進むのか、確認したい意向も強いようだ。
株式市場が意識しているもう一つのリスクであるインフレとFRBの利上げに関しては意見が分かれている。市場はFRBの積極利上げを織り込む動きを強めている。しかし、FRBは景気への配慮から、市場の期待ほどは積極利上げは行わないとの見方もあるようだ。きょうはFOMCメンバーであるカシュカリ・ミネアポリス連銀総裁の発言が伝わっていたが、積極的に利上げを行えば、経済に打撃を与える可能性に言及していた。
午後に1月FOMC分の議事録の発表が予定されている。直近の強いインフレ指標が発表される前の会合であることから、どの程度の参考になるかは未知数だが、市場はFRBの利上げの道筋に関してヒントを探している。
原油が再び上昇しており、エネルギー株が上昇しているほか、産業株も堅調。一方、銀行、IT・ハイテク、住宅が下落している。
メディア大手のバイアコムCBS<VIAC>が大幅安。前日引け後に10-12月期決算(第4四半期)を発表し、売上高は予想を上回ったものの、1株利益は予想を下回った。今回は初めてパラマウント+の加入者数を公表し、動画配信の加入者は順調な伸びを示したが、動画配信への移行が利益を圧迫するとの指摘も出ている。
オンラインゲームのロブロックス<RBLX>が大幅安。前日引け後に10-12月期決算(第4四半期)を発表し、過去2年間のパンデミックに伴う追い風が衰え始めていることが示された。
カジノのウィン・リゾーツ<WYNN>が下落。前日引け後に10-12月期決算(第4四半期)を発表し、マカオ部門の不調が嫌気されている。
ロブロックス<RBLX> 54.56(-18.74 -25.56%)
バイアコムCBS<VIAC> 28.13(-7.86 -21.84%)
ウィン・リゾーツ<WYNN> 94.10(-2.16 -2.25%)
アップル<AAPL> 170.30(-2.49 -1.44%)
マイクロソフト<MSFT> 295.70(-4.15 -1.38%)
アマゾン<AMZN> 3132.58(+2.37 +0.08%)
アルファベットC<GOOG> 2708.79(-19.72 -0.72%)
テスラ<TSLA> 906.45(-15.98 -1.73%)
メタ・プラットフォームズ<FB> 214.00(-7.00 -3.17%)
AMD<AMD> 114.57(-6.90 -5.68%)
エヌビディア<NVDA> 257.01(-7.95 -3.00%)
ツイッター<TWTR> 35.54(-1.44 -3.89%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
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