ペイパルが決算受け大幅安 予想を下回る見通しを示す 総取扱高もこの2年で最低の伸び=米国株個別
決済サービスのペイパル<PYPL>が大幅安。前日引け後に10-12月期決算(第4四半期)を発表し、営業収益は予想を上回ったものの、1株利益は予想範囲内に留まった。 第4四半期の総取扱高も前年比23%増の3395億ドルと、この2年で最低の伸びとなった。ガイダンスも公表しており、第1四半期、通期とも予想を下回る見通しを示している。
今回の決算を受けて、アナリストからの投資判断や目標株価引き下げが相次いでいる。ガイダンスで新規アクティブユーザー数を1500万ー2000万人としており、これは2021年度の4890万人から大幅に減少し、増加予想を大きく下回るものだったと指摘している。
なお、同業のブロック(旧スクエア)<SQ>も連れ安となっている。
(10-12月・第4四半期)
・1株利益(調整後):1.11ドル(予想:1.12ドル)
・営業収益:69.2億ドル(予想:68.9億ドル)
・アクティブ顧客アカウント数:4.26億件(予想:4.3億件)
・アクティブ顧客アカウント増減数:980万件(予想:1494万件)
・支払取引件数:53.4億件(予想:53.8億件)
・営業利益率(調整後):+21.8%(予想:+23.0%)
・総取扱高:3395.3億ドル(予想:3434.7億ドル)
ベンモ取扱高:606億ドル(予想:641.4億ドル)
(1-3月・第1四半期見通し)
・1株利益(調整後):約0.87ドル(予想:1.17ドル)
(通期見通し)
・1株利益(調整後):4.60~4.75ドル(予想:5.23ドル)
・総取扱高:約21~23%増
(NY時間09:48)
ペイパル<PYPL> 132.50(-43.30 -24.63%)
ブロック<SQ> 116.34(-11.27 -8.83%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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