ポンド円は154円台半ば中心に上下動 「プランB」解除発表で英リアルタイムデータが改善=NY為替
きょうの為替市場はドル円の買いが強まる一方でポンドドルは売りを加速させていることから、ポンド円は間に挟まれた格好となり、154円台半ばを中心にした上下動に終始している。ただ、市場では、FRBと同時に英中銀の積極的な利上げ期待も高まっていることから、金融政策の格差の点だけで言えば、ポンド円は買いなのかもしれない。
ジョンソン首相は在宅勤務の要請を解除し、すべての「プランB」の制限解除に合意している。英国家統計局がまとめたデータによると、それの発表が伝わった週の英リアルタイムデータの指標はほぼすべてのカテゴリーで改善した。
1月24日までの1週間で、着席型ディナーの7日間平均推定値は、前週から5%ポイント上昇し、2019年の相当週の水準の97%まで回復。1月22日までの1週間で、英小売店全体の来客数は前週比2%増加し、2019年相当週の80%の水準まで回復した。企業の80%が1月中旬に完全稼働に復帰し、1月上旬の77%から上昇。ただ、飲食サービスと宿泊施設は最も低く、ともに64%だった。また、1月23日までの1週間で、ロンドンにおける歩行者と自転車の交通カメラ活動の季節調整済み平均カウントは前週から13%増加した。
英中銀の来月の利上げ期待を裏付けるデータではある。
GBP/JPY 154.25 USD/JPY 115.29 GBP/USD 1.3380
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
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