コールズが下落 インフレ圧力で今年の株価見通しは厳しいとの指摘=米国株個別
百貨店のコールズ<KSS>が下落。アナリストが投資判断を「売り」に引き下げ、目標株価もウォール街で最も低い38ドルとした。前日終値よりも22%低い水準。インフレ圧力の高まりで、今年の株価見通しは厳しいと指摘している。
インフレは過去2カ月間でアパレルなどのソフトライン産業の主要なテーマになっている。米政府による財政刺激策の打ち止めに加えて、業界全体の在庫増加と金利上昇により、同社の売上高と利益の落ち込みは予想を遥かに上回ると指摘。
現在、同社の成長見通しはソフトライン・セクターの中で最も弱いと見ており、22年度の1株利益はコンセンサスよりも41%下回ると予想している。
インフレによるコスト増は23年度まで長引く可能性があり、プロモーション環境とデジタル販売普及、そして、旗艦ブランドの利益率低下と伴に、2020年12月にオムニチャネルのパートナーシップを締結した「セフォラ(Sephora)」ブランドのメリットも相殺すると指摘した。
(NY時間09:43)
コールズ<KSS> 47.63(-1.39 -2.84%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
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