きょうから中国市場再開 連休消費は期待外れ、株10年ぶり高値も支出にはほとんど寄与せず
きょうから中国市場再開 連休消費は期待外れ、株10年ぶり高値も支出にはほとんど寄与せず
きょうから中国市場が再開する、10月1日から8日まで国慶節・中秋節で休みだった。
中国国家統計局による公式データによると8日間の大型連休中の国内消費は堅調だったもよう。小売・飲食の連休中の売上高は前年同期比で2.7%増加した。ただ、一方で商務省発表の連休初日からの4日間の小売・飲食の売上高は3.3%増と5月連休の伸びの半分にとどまったようだ。旅客数は前年同期比6.2%増も5月連休中の8%増から減速、さらに映画興行収入は7日間で前年同期比17%減だった。
中国株は連日上昇し約10年ぶり高値をつけている。中国政府のAI推進や米中関係改善を受け投資家心理は改善しているものの、消費者の支出増加には結びついていないようだ。株投資している富裕層がより豊かになっている一方で、消費者は節約志向を強めている。中国の若者の失業率は8月に過去最高18.9%を記録、景気低迷で就職先が見つからず先行きに対する懸念が一段と高まっている。結果として連休中の消費活動は正常に戻ったものの、盛り上がりには欠ける内容だった。

執筆者 : MINKABU PRESS
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