ペイパルが決算受け下落 イーベイからの取引減少で見通し下方修正=米国株個別
決済システムのペイパル<PYPL>が下落。前日引け後に7-9月期決算(第3四半期)を発表し、1株利益は予想を上回ったものの、営業収益は予想に届かなかった。また、アクティブ顧客アカウント数は予想範囲内に留まった。
ガイダンスも公表しており、第4四半期、通期とも冴えない見通しを示した。通期の1株利益、営業収益とも下方修正している。以前の親会社であったイーベイ<EBAY>からの取引が減少したことが影響。第3四半期のイーベイからの取引は45%減少した。
同社は、アマゾン<AMZN>と提携し、米顧客が同社の決済アプリのベンモで支払うことができるようになったと報告した。ただ、アナリストの評価は冴えず、決算を受けて目標株価の引き下げが相次いでいる。
(7-9月・第3四半期)
・1株利益(調整後):1.11ドル(予想:1.07ドル)
・営業収益:61.8億ドル(予想:62.3億ドル)
・アクティブ顧客アカウント数:4.16億件(予想:4.16億件)
・アクティブ顧客アカウント増減数:1330万件(予想:1330万件)
・支払取引件数:49億件(予想:49.4億件)
・営業利益率(調整後):+23.8%(予想:+24.4%)
・総取扱高:3099.1億ドル(予想:3136.6億ドル)
ベンモ:600億ドル(予想:646.7億ドル)
(10-12月・第4四半期見通し)
・1株利益(調整後):約1.12ドル(予想:1.28ドル)
・売上高:68.5~69.5億ドル(予想:72.4億ドル)
(通期見通し)
・1株利益(調整後):4.60~4.70ドル(従来:4.70ドル)(予想:4.72ドル)
・営業収益:253~254億ドル(従来:257.5億ドル)(予想:257.6億ドル)
・アクティブ顧客アカウント増減数:+5500万件(従来:5200万~5500万)(予想
:5400万)
(NY時間09:41)
ペイパル<PYPL> 207.94(-21.49 -9.36%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。