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ドル買い一服 23年第1四半期までに2回の利上げを織り込むのは時期尚早との指摘も=NY為替

為替 

 きょうの為替市場は前日までのドル買いが一服しており、ドル円はNY時間に入って戻り売りが優勢となっている。現在は111円台半ばまで伸び悩む動き。朝方発表の米新規失業保険申請件数が予想以上だったことをきかっけにドル売りが強まっている。前日は月末期末要因のリバランスに伴うドル買いが指摘され、ドル円も112円台まで上昇していたが、実際に月末になってリバランスの動きも峠を越したのか、きょうはドル売りが優勢となっている。

 市場ではリスク回避とFRBの早期出口戦略への期待、そして、インフレ上昇の想定以上の長期化が警戒されている。その中でドルは買いが強まっている状況。ただ、市場の一部からは、23年第1四半期までに2回の利上げを織り込むのは時期尚早との指摘も出ている。市場はFRBの利上げ意欲について判断を誤り続けてきた長い歴史があるとした上で、パンデミックとそれが長期的な成長に与え得る影響を巡る不透明を踏まえ、FRBは景気見通しにもっと安心できるまで利上げを急がないと指摘している。

 また、今後数カ月のうちにFOMCメンバーの一新が起こる可能性があり、その結果、FOMCがハト派に傾斜する可能性にも言及している。パウエルFRB議長の続投も未定で、クラリダ、クオールズ両副議長の任期満了が今年中および来年序盤に控えていることを考えると特にそうだと分析した。

USD/JPY 111.48 EUR/JPY 129.16
GBP/JPY 150.36 AUD/JPY 80.71

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

MINKABU PRESS

執筆者 : MINKABU PRESS

資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。

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