「109円台後半はニュートラルゾーン」 外為トゥデイ 2021年8月25日号
目次
▼24日（火）の為替相場
（１）：独4-6月期GDP 好調、ユーロ強含み
（２）：米新築住宅販売 予想外の増加
（３）：米主要株3指数 上昇、リスク選好
（４）：3.5兆ドル規模の予算決議案 可決
24日（火）の為替相場
期間：24日（火）午前6時10分～25日（水）午前5時55分 ※チャートは30分足（日本時間表示） 出所：外為どっとコム
（１）：独4-6月期GDP 好調、ユーロ強含み
独4-6月期域内総生産（GDP）・改定値は前期比+1.6％と、速報値（+1.5％）から上方修正された。リスク選好のドル売りと円売りの影響もあってユーロは強含んだ。
（２）：米新築住宅販売 予想外の増加
米7月新築住宅販売件数は70.8万件と市場予想（69.7万件）を上回り、前月（70.1万件）から予想外に増加した。
（３）：米主要株3指数 上昇、リスク選好
米国株は主要3指数が揃って上昇。なお、この日のS＆P500とナスダックは終値ベースでの過去最高値を更新した。前日に米食品医薬品局（FDA）がファイザー社の新型コロナワクチンを正式に承認した事が引き続き好感された。原油などの資源価格も上昇する中、市場はリスク選好の動きを強め円が軟化。クロス円は豪ドル/円を中心に上昇したが、ドル/円は豪ドル/米ドルなどストレートドルでのドル売りが重しとなり伸び悩んだ。
（４）：3.5兆ドル規模の予算決議案 可決
米下院は、社会福祉の拡充などを盛り込んだ3.5兆ドル規模の予算決議案を賛成多数で可決。超党派による1兆ドル規模のインフラ投資法案については、9月27日までに採決を実施する事で合意した。
24日（火）の株・債券・商品市場
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本日の見通し
ドル/円の見通し：109円台後半でもみ合う展開
昨日のドル/円は、109.41円前後から109.88円前後のレンジで推移し、前日比ほぼ横ばいの109.68円前後でクローズ。世界的な株高などを背景にリスク選好の動きが続く中、円売りとドル売りが交錯したため方向感が定まらなかった。
5日移動平均線（109.72円前後）、20日移動平均線（109.78円前後）、100日移動平均線（109.65円前後）などが集まる109円台後半は、短期筋の持ち高調整なども出にくい「ニュートラルゾーン」と見られる。市場の関心が27日のパウエル米連邦準備制度理事会（FRB）議長の講演に集中する中、ドル/円は本日も109円台後半を中心にもみ合う展開が続きそうだ。
注目の経済指標
注目のイベント
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