ダウ平均は９００ドル超急落 感染拡大でリスク回避＝米国株序盤

NY株式19日（NY時間12:49）
ダウ平均　　　33760.53（-927.32　-2.67%）
ナスダック　　　14210.38（-216.86　-1.50%）
CME日経平均先物　27210（大証終比：-390　-1.43%）

　きょうのＮＹ株式市場でダウ平均は大幅続落。ダウ平均の下げ幅は９００ドル超えており、先週末からの２日間で下げ幅は１０００ドルを超えている。各国でデルタ株の感染が再拡大しており、景気回復ペースへの懸念が強まっている。市場は楽観的な見方から最高値更新を続けていたが、その見方に修正も出ているようだ。旅行レジャー、産業や銀行など循環株に戻り売りが強まっているほか、本日はＩＴ・ハイテク株へも売りが強まり、ほぼ全面安の様相を呈している。

　一部からは、景気の進展ペースが既に制限速度に達し、新たな弱気シナリオを検討し始めているとの声も聞かれる。デルタ株感染が猛威を振るい、中央銀行がインフレを抑制に向け引き締めを既に協議する中、金融市場は楽観的になり過ぎていたという。一方、 今秋には大規模な好景気が訪れるとの楽観的な見方も出ている。

　市場は反応薄だったが、先週の大手銀の決算は概ね良好だった。今週からＩＴ・ハイテク株の発表も加わってゆく。本日は引け後にＩＢＭ＜IBM＞の発表が予定されており、ネットフリックス＜NFLX＞やＴＩ＜TXN＞、インテル＜INTC＞も週内に発表される。現在のところ、Ｓ＆Ｐ５００企業の１株利益は前年比で７２％の増益が見込まれている。前週から予想は上方修正されているようだ。ただ、市場が素直に反応するかは未知数。

アルファベット（C）＜GOOG＞　2579.14（-57.77　-2.19%）
フェイスブック＜FB＞　335.51（-5.65　-1.66%）
ネットフリックス＜NFLX＞　528.25（-2.06　-0.39%）
テスラ＜TSLA＞　635.55（-8.67　-1.35%）
アマゾン＜AMZN＞　3510.67（-62.96　-1.76%）
エヌビディア＜NVDA＞　746.00（+19.56　+2.69%）
ＡＭＤ＜AMD＞　85.96（+0.07　+0.08%）
ツイッター＜TWTR＞　65.74（-0.67　-1.01%）

ダウ採用銘柄
ユナイテッドヘルス＜UNH＞　407.15（-12.55　-2.99%）
メルク＜MRK＞　76.37（-1.65　-2.12%）
マクドナルド＜MCD＞　227.41（-7.34　-3.13%）　
マイクロソフト＜MSFT＞　 275.95（-4.80　-1.71%）
ホームデポ＜HD＞　316.88（-4.66　-1.45%）
ボーイング＜BA＞　205.06（-12.68　-5.82%）　
ベライゾン＜VZ＞　55.43（-1.03　-1.82%）
ビザ＜V＞　241.18（-6.94　-2.80%）　
ハネウェル＜HON＞　 222.23（-8.10　-3.52%）　
ナイキ＜NKE＞　157.81（-2.04　-1.28%）
トラベラーズ＜TRV＞　 149.81（-6.58　-4.21%）
ディズニー＜DIS＞　172.64（-6.67　-3.72%）　
ダウ・インク＜DOW＞　57.48（-2.53　-4.22%）
セールスフォース＜CRM＞　 235.26（-3.17　-1.33%）　
シスコシステムズ＜CSCO＞　52.92（-0.78　-1.45%）
シェブロン＜CVX＞　94.62（-4.00　-4.06%）　
コカ・コーラ＜KO＞　55.31（-1.09　-1.93%）　
ゴールドマン＜GS＞　 349.23（-15.58　-4.27%）
キャタピラー＜CAT＞　 201.74（-5.11　-2.45%）　
ウォルマート＜WMT＞　139.98（-1.58　-1.12%）
ウォルグリーン＜WBA＞　45.13（-0.90　-1.94%）　
インテル＜INTC＞　54.26（-0.71　-1.29%）
アメックス＜AXP＞　162.61（-7.40　-4.35%）　
アムジェン＜AMGN＞　245.31（-2.66　-1.07%）
アップル＜AAPL＞　 142.18（-4.21　-2.88%）
Ｐ＆Ｇ＜PG＞　139.25（-1.26　-0.90%）
ＪＰモルガン＜JPM＞　145.72（-6.19　-4.07%）
Ｊ＆Ｊ＜JNJ＞　165.73（-2.37　-1.41%）
ＩＢＭ＜IBM＞　137.16（-1.74　-1.25%）
３Ｍ＜MMM＞　195.83（-3.54　-1.78%）　

MINKABU PRESS編集部　野沢卓美