ドル円しっかり、リスク選好の動き意識=東京為替概況
ドル円しっかり、リスク選好の動き意識=東京為替概況
ドル円は110円台でしっかりの展開に。先週末の海外市場で株高や米債利回りの上昇などを受けて110円20銭台まで上昇。週明けも先週末の高値に並ぶ動きを一時見せる展開となった。しかし、上値追いにやや慎重姿勢が見られ、午前中にいったん調整が強まる展開に。ただ、押し目は110円01銭までと、大台を何とか維持。その後買い戻しが入り110円10銭台に値を戻すと、午後は110円10銭台を中心に落ち着いた動きが続いた。
デルタ変異株による感染拡大を受けて、週末に米国立アレルギー感染症研究所のファウチ所長が3度目のワクチン接種を行う必要となる可能性に言及したことなどもドル売り円買いにつながったが、大台を割り込んでドル売りが進むには至らず。
日経平均の大幅な反発などがリスク警戒を後退させているが、アジア時間に関しては香港株式市場などでハイテク株が冴えず、中国の規制強化を警戒する動きが出ていることで、リスク選好の動きが強まり切れなかった面も。
ユーロドルは1.18台後半での推移。ドル円でもドル売りが広がった午前の市場で1.1880前後までと、先週末の高値圏まで上昇の場面が見られたが、その後はやや頭の重い展開となった。もっとも値幅は限定的で落ち着いた動き。
MINKABU PRESS 山岡和雅
執筆者 : MINKABU PRESS
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