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ドル安の流れも、下がると買いが出る展開

見通し 

ドル安の流れも、下がると買いが出る展開

株安によるリスク警戒の動きも

【東京市場】振幅も方向性見えず

ドル円は振幅が見られるも方向性のはっきりしない展開となった。
早朝のオセアニア市場で先週末終値に比べてややドル売り円買いの水準でのスタートとなったドル円。
109円20銭台を付けるなどの動きが見られたが、東京勢が本格参加してくる時間帯になると、すぐに値を戻す展開に。

 寄り付きから日経平均が大きく買われ200円を超える上昇に。
米株先物時間外の上昇もあり、株高がリスク選好の円売りを誘う格好でドル円は一時109円50銭前後まで。
ユーロ円が早朝の132円50銭台から132円95銭を付け直近高値を更新。
2018年以来となる133円台乗せに迫る動きまで見られた。円安が主導したこともあり、
ユーロドルが早朝の1.2130台から1.2151までユーロ買いドル売りの流れに。

【ロンドン市場】ドル売り優勢に

 東京午後の流れが継続しドル売りが優勢に。
米債利回りの低下に加え、午前中の欧州債利回り上昇からユーロ買いドル売りが広がり、
ドル全面安を誘った面も。
ドル円は109円00銭台まで値を落とす展開に。
もっとも109円ちょうどが近くて遠く、上値を抑えられた。

 ユーロドルは1.21台後半での推移に。対ポンドでもしっかり。対円ではドル円の売りが重石に。
 

【NY市場】ドル円もみ合い

 ドル円は109円20銭前後を中心としたもみ合い。ロンドン市場の安値をトライする勢いはなく
一方で109円30銭前後が重い展開に。

 アトランタ連銀主催イベントでクラリダFRB副総裁が講演を行い
早期のテーパリングに慎重な姿勢を強調。
こうした動きもドル売りにつながる格好となった。

【本日の見通し】下値では買いも、上値も重い

 上下ともに動きにくい展開が続く、
どちらかというと上方向の重さが印象的だが
昨日東京午後からロンドン市場午前にかけて1.61%台まで低下していた米10年債利回りが
1.65%前後まで上昇してきており、
ドルの下値を支える格好となりそう。

 米株はハイテク主導での下げが続いたが、値幅自体は限定的で
株安からのリスク警戒拡大の流れは落ち着いてくる可能性も。

 ドル円は109円台前半でのレンジ取引が中心か、
流れ的にはいったん109円割れを試しそうだが、109円ちょうど手前にいる買いを崩すだけの勢いがあるかどうか。

【本日の戦略】押し目買い

 米債利回りの低下一服で下がると買いが出そう。
ドル円は108円台後半に落ちる場面が見られたが、底を確認しつつの買いに回りたい。
108円台半ば割れではストップか。
デイトレはレンジ取引主体。109円台前半を中心に回転。

※山岡和雅個人の見解です
為替や、その他いかなる商品について売買を推奨するものではございません

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《5/17 月曜日》
   ドル円  ユーロドル  ユーロ円
始値  109.31  1.2135  132.69
高値  109.50  1.2169  132.95
安値  109.08  1.2126  132.52
終値  109.21  1.2152  132.76
—+—+—+—+—+—+—+–+–
《5/17 月曜日の主要株式指数》
  前日終値 前日比
日経  27824.83 -259.64
DOW   34327.79 -54.34
S&P    4163.29 -10.56
Nasdaq  13379.05 -50.93
FTSE   7032.85 -10.76
DAX   15396.62 -20.02
—+—+—+—+—+—+—+–+–
《5/17 月曜日の商品市場》
NY原油先物6月限(WTI)(終値)
1バレル=66.27(+0.90 +1.38%)
ブレント先物7月限(ICE)(終値)
1バレル=69.46(+0.75 +1.09%)
NY金先物6月限(COMEX)(終値)
1オンス=1867.60(+29.50 +1.60%)
+—+—+—+—+—+—+—+—+-
《5/17 月曜日に発表された主な経済指標》

【英国】
ライトムーブ住宅価格(5月)08:01
結果 1.8%
予想  前回 2.1%(前月比)

【日本】
国内企業物価(4月)08:50
結果 0.7%
予想 0.5% 前回 1.0%(0.8%から修正)(前月比)
結果 3.6%
予想 3.1% 前回 1.2%(1.0%から修正)(前年比)

【中国】
鉱工業生産指数(4月)11:00
結果 9.8%
予想 10.0% 前回 14.1%(前年比)
結果 20.3%
予想 21.1% 前回 24.5%(年初来・前年比)

小売売上高(4月)11:00
結果 17.7%
予想 25.0% 前回 34.2%(前年比)
結果 29.6%
予想 31.9% 前回 33.9%(年初来・前年比)

【カナダ】
住宅着工件数(4月)21:15
結果 26.86万件
予想 29.00万件 前回 33.48万件(33.52万件から修正)

【米国】
ニューヨーク連銀製造業景気指数(5月)21:30
結果 24.3
予想 23.9 前回 26.3

対米証券投資(3月)05:00
結果 2622億ドル
予想 N/A 前回 43億ドル(42億ドルから修正)
+—+–+—+—+—+—+—+—+–+–
《5/17 月曜日に発表された主なイベント・ニュースなど》
【米国】
*ボスティック・アトランタ連銀総裁
今後数カ月はインフレの変動性が大きくなるとみている。
今後2カ月程度ではインフレの基調トレンドを判断すること困難。
インフレの健全な水準にあることが経済の健全性の指針に。
現在はまだ金融政策の調整を検討する時期ではない。
極めて緩和的な金融政策姿勢が正しい。

*クラリダFRB副議長
資産購入ペース縮小を開始するほど十分な進展が見られない。
回復はまちまちで予想不能かもしれない。
金融政策はイールドカーブの傾斜決定に重要な役割。
イールドは中立金利とインフレ期待を反映。
今年のGDPは6%見込む。7%の可能性も。
労働市場は依然として穴が深い。
経済は封鎖よりも再開に時間がかかる。
インフレの上振れ圧力は一時的。
完全雇用は歓迎されないインフレを発生させない。
資産購入ペース縮小の前に警告を発する。
4月の米雇用統計は進展を見せていない。
政策が責任を果たすならば、ドルの役割は担保される。

【英国】
*ブリハ英中銀委員
パンデミックの経済への影響は前例がない。
いまのところ危機に対する政策対応は良好。
インフレは一時的に目標を上回る可能性。
量的緩和(QE)は市場の機能不全の時期に非常に強力になる。
経済は大規模な財政刺激策が必要。
+—+–+—+—+—+—+—+—+–+–
《本日予定されている主な経済指標》

【日本】
GDP・1次速報(第1四半期)8:50
予想 -1.1% 前回 2.8%(前期比)
予想 -4.5% 前回 11.7%(前期比年率)

GDPデフレータ・1次速報(第1四半期)8:50
予想 -0.1% 前回 0.3%(前年比)

第3次産業活動指数(3月)13:30
予想 0.8% 前回 0.3%(前月比)

【英国】
ILO失業率(3月)15:00
予想 4.9% 前回 4.9%(3ヵ月)

失業率(4月)15:00
予想 N/A 前回 7.3%

【ユーロ圏】
ユーロ圏GDP・改定値(第1四半期)18:00
予想 -0.6% 前回 -0.6%(前期比)
予想 -1.8% 前回 -1.8%(前年比)

ユーロ圏貿易収支(3月)18:00
予想 N/A 前回 177.0億ユーロ(季調前)
予想 191.0億ユーロ 前回 184.0億ユーロ(季調済)

【米国】
住宅建築許可件数(4月)21:30
予想 177.0万件 前回 175.9万件(176.6万件から修正)

住宅着工件数(4月)21:30
予想 170.5万件 前回 173.9万件

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執筆者 山岡和雅

執筆者 : 山岡和雅|MINKABU PRESS 外国為替情報担当 編集長

1992年米チェースマンハッタン銀行(現JPモルガン・チェース)東京支店入行、ディーリングルームに配属され、外国為替ディーラーに。英ナショナルウェストミンスター銀行、RBS銀行などで10年以上外国為替ディーラーとして市場の最前線に。その後大手FX会社などで外国為替市場のアナリストとして個人向けの外国為替情報の配信業務に携わり、2016年3月から、みんかぶグループに参画。 (社)日本証券アナリスト協会検定会員

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