「ドル/円、上値重い」 外為トゥデイ 2021年2月22日号
目次
▼19日(金)の為替相場
(1):日本CPI コア指数はマイナス幅縮小
(2):豪1月小売 予想を下回る
(3):独/ユーロ圏製造業PMI 予想外の改善
(4):英2月PMI いずれも好結果
(5):米2月サービス業PMI 予想を上回る
(6):米株上げ幅縮小 円買いやや優勢
19日(金)の為替相場
期間:19日(金)午前7時10分~20日(土)午前6時55分 ※チャートは30分足(日本時間表示) 出所:外為どっとコム
(1):日本CPI コア指数はマイナス幅縮小
日本1月消費者物価指数は前年比-0.6%(予想-0.7%)であった。日銀が物価目標の対象とするコア指数(除生鮮食品)は前年比-0.6%と予想通りに前月(-1.0%)からマイナス幅が縮小した。
(2):豪1月小売 予想を下回る
豪1月小売売上高は前月比+0.6%と前月の落ち込み(-4.1%)から回復したが、市場予想(+2.0%)を下回る伸びに留まった。
(3):独/ユーロ圏製造業PMI 予想外の改善
独2月製造業PMI・速報値は60.6、独2月サービス業PMI・速報値は45.9(予想56.5、46.5)だった。その後に発表されたユーロ圏2月製造業PMI・速報値は57.7(予想54.3)、ユーロ圏2月サービス業PMI・速報値は44.7(予想45.9)であった。新型コロナウイルスの感染拡大に伴う行動制限措置などでサービス業の景況感が悪化した一方、製造業は予想外の改善となった。
(4):英2月PMI いずれも好結果
英2月製造業PMI・速報値は54.9、英2月サービス業PMI・速報値は49.7と、いずれも市場予想(53.1、42.0)を上回った。なお、これ以前に発表された英1月小売売上高は前月比-8.2%と、予想(-3.0%)を超える落ち込みとなった。
(5):米2月サービス業PMI 予想を上回る
米2月製造業PMI・速報値は58.5、米2月サービス業PMI・速報値は58.9(予想58.8、58.0)だった。
(6):米株上げ幅縮小 円買いやや優勢
バイデン米大統領が掲げる1.9兆ドルの追加経済対策の成立が近いとの見方などから米10年債利回りが、ほぼ1年ぶりに1.36%前後まで上昇。NY連銀のウイリアムズ総裁が米長期金利の上昇について「懸念要因ではない」との認識を示した事も影響した。これを受けてドルはやや強含んだが、その後は週末を前に米国株が上げ幅を失ったため円買いがやや優勢となった。
19日(金)の株・債券・商品市場
外為注文情報
【情報提供:外為どっとコム】
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本日の見通し
ドル/円の見通し:上値重い
19日のドル/円は105円台前半へと続落。200日移動平均線(105.51円前後)および節目の105.50円を下抜けた事で下げ足を速めると105.24円前後まで下落した。その後、米長期金利の上昇に連れて買い戻しも入ったが、終値で200日移動平均線を超える事は出来なかった。
本日のドル/円も上値の重い展開が予想される。米長期金利の上昇で下値を支えられるかが焦点となりそうだ。19日安値105.24円前後では押し目買いが入りやすいと見るが、その反面これを割り込めば105.00円割れを試す展開に発展する可能性もあろう。
注目の経済指標
注目のイベント
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