【これからの見通し】ドル売り基調は継続か
昨日はユーロドル主導でのドル安基調が広がった。さすがにここからのもう一段の買いには慎重姿勢が見られるが、押し目がほとんどなく、地合いの強さを感じさせる展開となっている。
1.21手前には売りも入っているが、ここまで下げが出ないと、短期筋からの見切り買いが入る可能性が高い。ユーロドルは海外市場で上値を意識する展開に。
昨日のISM製造業景気指数が弱めに出たものの、市場のリスク選好の流れは変わらなかった。新型コロナウイルス向けワクチンの早期接種開始見込みが市場の期待感を誘う展開が続いている。もう少しこの流れが続くと見込まれ、ユーロドル以外でもドル売りの動きに。
もっともリスク選好がドル安円安になっており、ドル円は動きにくい。クロス円はしっかりで、ユーロ円は東京市場で126円台まで上昇も、もう一段の買いは十分にありそう。9月初めにつけた127円台も視野に入ってきている。
ポンドはユーロほど買いに安心感がない。時間切れが迫るEUとの自由貿易協定の協議の動向がリスク。漁業権問題での合意が得らえておらず、厳しい状況が続いている。
MINKABU PRESS 山岡和雅
執筆者 : MINKABU PRESS
資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。