ドル円は底堅い展開 米大統領選を前にした月末でショートカバーか=NY為替概況

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 きょうのNY為替市場でドル円は底堅い展開となった。新型ウイルス感染の再拡大で欧米の当局が行動制限を再導入する中で、市場は景気の先行きへの不透明感を強めている。リスク回避の雰囲気からドル円も東京時間に再び下値を試し、104.10円近辺まで下落していた。しかし、NY時間にかけてショートカバーが断続的に出て104.70円付近まで一時戻す展開。

 米株式市場ではIT・ハイテク株に売りが強まり、ダウ平均が一時500ドル超下落するなど、リスク回避の雰囲気を高めている。円安のフォローもさほどなく、ドル円はいまのところ105円を試す雰囲気まではない。前日同様の展開を見せているが、来週の米大統領選を前にした月末ということもあり、実需買いやショート勢のポジション調整がドル円をサポートしているものと思われる。

 ただ、ドル円に対する投資家の意識は下のようだ。いまのところ9月安値の104円が強いサポートとなっているが、104円割れを意識している投資家も多いようだ。

 ユーロドルはロンドンフィキシングにかけて戻り売りが強まり、1.16ドル台半ばに下落した。朝方は米経済指標発表後に急速に買いが強まり、1.17ドル台に上昇する場面もみられた。ただ、欧州での感染拡大で各国政府が都市封鎖を一部再導入していることで、景気の先行きに対する懸念が強まっており、ユーロドルは上値が重くなっている。前日のECB理事会後のラガルドECB総裁の会見で、12月の理事会を待たずにECBが追加緩和を実施してくるのでとの観測も高まっていることも、ユーロの上値を重くしている。1.17ドル台に入るとファンド勢の売りオーダーも活発に出ているとの指摘も出ている。

 ユーロドルは戻り売りに押される展開が続いているものの、一部からは、最近のユーロドルの下げは次の急上昇を後押しする可能性が高いとの指摘も出ている。ECBの追加緩和や米大統領選挙の結果にかかわらず、ユーロドルは長期的視点で1.30ドル台への準備を整えているとう。

 ポンドドルは買戻しの動きも見られていたものの、NY時間に入って戻り売りに押され、1.29ドル台半ばに伸び悩んだ。きょうも1.29ドル台後半まで一時上昇したものの、1.30ドル台には届かずに失速している。先週からの下げトレンドで次第に1.30ドル台が重くなって来ているようだ。

 英・EUの貿易交渉の集中協議が続いているものの、具体的な中身の情報は伝わっておらず、秘密が保持されている。一部からはこのことが逆に協議が進展している証拠かもしれないとの見方も出ている。ニュースがないことが良いニュースといったところかもしれない。来週以降、11月中旬に開始される批准プロセスへの期待が確認されれば、ポンドにはプラス働く可能性も指摘している。

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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執筆者 : MINKABU PRESS

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