【これからの見通し】週明けは慎重ムード、米支援策や英欧貿易交渉で前向き報道みられず
【これからの見通し】週明けは慎重ムード、米支援策や英欧貿易交渉で前向き報道みられず
週明けのマーケットは慎重な雰囲気で取引を開始している。日本株や上海株などが売り優勢、原油先物も軟調に推移している。為替市場では、ドル買いの動きがみられており、リスク警戒ムードとなっている。
米支援策合意が大統領選前にはなさそうな形成となっていることや、英国とEUとの貿易交渉が漁業権問題などで進展をみせていないことなど、やや手詰まり感がでていることが背景となっているようだ。
また、フランスなど欧州諸国での新型コロナ感染拡大ペースが加速していることが、経済活動の回復に対する足かせとなっている点も不安材料だ。
この後の海外市場で発表される経済指標は、ドイツIfo景況感指数(10月)、米新築住宅販売件数(9月)など。ドイツIfo景況感指数は93.0と予想されており、前回の93.4からはやや低下する見込み。5カ月続いた改善の動きがストップし、新型コロナ感染拡大の不安感を反映する数字が見込まれている。
金融当局者の講演・イベント予定は、デコス・スペイン中銀総裁のイベント参加があるくらいで少な目。ただ、引き続き米支援策、米大統領選、英国とEUの貿易交渉など、話題は多く出てきそうだ。
なお、昨日から英欧が冬時間に移行しており、指標などの発表時刻が1時間繰り下がることになる。米国は来週からの移行となる。
minkabu PRESS編集部 松木秀明
執筆者 : MINKABU PRESS
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