米追加経済対策で一喜一憂も、ドル円は狭い範囲での振幅続く=NY為替概況

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 きょうのNY為替市場、終盤に入って米株が急速に下落するなどリスク回避の雰囲気が強まった。しかし、ドル円は105円台半ばでの推移で変わらず。序盤にはやや買いが入り、105.50円付近まで一時上昇した。ここ数日、105.50円水準を試しに行くものの、いずれも上値を拒まれており、今回はどうか注目される。ただ、105.50円を超えると戻り売りオーダーも多数観測されていたようだ。

 きょうの市場は、米追加経済対策への期待感を高め、前半はリスク選好の雰囲気がみられていた。為替市場ではリスク選好のドル売りが優勢となり、ドル円の上値は重い。一方で円売りの動きもあり、下値はサポートされている状況。しかし、民主党の一部から「われわれには合意しないという言葉も残っている」との発言が出ており、一気に市場の期待ムードが後退した格好となっている。

 ペロシ議長の民主党は2.2兆ドル規模の対策を主張している。一方、トランプ大統領は1.8兆ドル超を主張。ただ、共和党は規模に難色を示しており、5000億ドル規模の主張に留めている状況。ペロシ議長とムニューシン長官が本日も電話協議を行っているが、20日までに合意に漕ぎ着けられるか、未知数の部分も多い。

 ただ、ドルと円が同方向の動きとなる中で、ドル円の動きは鈍い。相変わらずの狭いレンジでの値動きを続けており、本日のレンジは20銭程度に収まった。

 ユーロドルはロンドン時間から買いが強まり、1.17ドル台後半まで上昇。本日の21日線は1.1735ドル付近に来ているが、その水準を上回る動きが出ている。NY時間に入っても本日高値圏を維持しているものの、1.18ドルを試す動きまではみられず、上値には慎重さもみられる。目先は1.18ドル台を回復できるかどうかだが、その上は、今月高値の1.1830ドル付近が目先の上値メドとして意識される。

 ECBの追加緩和期待は根強いようだ。一部からは「有無の問題ではなく、いつかの問題だ」との声も聞かれる。感染第2波が拡大し、新規感染者も過去最多に膨らむ中で、ユーロ圏経済は勢いを失いつつある。政府が再度、市民に行動制限を導入する中で、インフレ圧力は依然として低い。ECBが早期に追加緩和を打ち出せば、より高い効果が得られるという。ただ、来週の理事会での追加緩和は予想していないとも述べている。

 ポンドドルも買い戻しが優勢となり、1.30ドル台を一時回復する場面もみられた。先週末の下げを取り戻す展開がみられており、21日線もサポートされ、9月下旬以降の買戻しの流れを持続している。

 英国とEUの貿易交渉がポンドの焦点となっている。英政府からのコメントが伝わっており、「交渉責任者間の協議は建設的だったが、交渉を再開する根拠は依然ないと」強気な言及をしていた。ジョンソン首相も、場合によっては合意なき離脱を示唆するなど強硬姿勢を崩していない。しかし、市場は合意できるとの楽観的な見方を崩していないようだ。ただ、終盤に入ってリスク回避の雰囲気が強まると、ポンドドルも1.2940ドル付近まで伸び悩んだ。

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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執筆者 : MINKABU PRESS

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