アジア株 上海株は9日ぶり反落、利益確定売りが加速 年金基金が株式売却を発表
アジア株 上海株は9日ぶり反落、利益確定売りが加速 年金基金が株式売却を発表
東京時間14:13現在
香港ハンセン指数 25749.62(-460.54 -1.76%)
中国上海総合指数 3410.06(-40.49 -1.20%)
台湾加権指数 12111.94(-80.75 -0.66%)
韓国総合株価指数 2147.04(-20.86 -0.96%)
豪ASX200指数 5923.50(-31.96 -0.54%)
アジア株は総じて下落。
上海株は後場一段安。きのうまで8日続伸し、約2年5カ月ぶり高値をつけたことから、週末を前に利益確定の売りに押されている。中国年金基金が株式を売却したと発表したこともあり、売りが加速している。もっとも、中国の景気回復期待は高まっており、下値では買いが入っている。
上海株の下げに加え、ダウ先物も130ドル超下げており、香港など他のアジア株も下げ幅を拡大している。
新型コロナウイルス「第2波」が現実的になっており、世界的な景気悪化懸念が高まっているもよう。
米国の感染者数は累計308万人。NY市のデブラシオ市長はNY市での大規模イベントを9月末まで中止すると発表した。各州で経済活動再開が停止しており、米景気回復の遅れが懸念されている。
南米でも感染拡大に歯止めがかかっていない。このところ、チリとペルーでの感染が目立つ。ブラジルでは感染者が175万人になった。ブラジルのボルソナロ大統領は先日、高熱や咳など新型コロナウイルスの症状が出たため、検査を受けたところ陽性と判明した。9日には、ボリビアのアニェス大統領が、新型コロナウイルスに感染したため、14日間の自主隔離に入るとツイッターで発表した。ベネズエラではマドゥロ政権のナンバー2のカベジョ制憲議会議長が感染。ペルーではバリオス生産相が感染した。
インドでも急増、感染者は76万人と今月中にも80万人を突破すると思われる。南アフリカでの感染拡大も目立つ。1日1万人規模で感染者が増加しており、WHOは医療崩壊の危機が高まっていると指摘している。
アジアでも「第2波」の兆候が見られる。東京都では10日、過去最多となる243人の新規感染者が確認された、2日連続で200人以上は初となる。香港でも新規感染者34人と、感染拡大後で最多となった。豪ビクトリア州でも10日、新規感染者288人が確認された。
執筆者 : MINKABU PRESS
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