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【これからの見通し】コロナ収束の兆しまだだが、4月控えて心機一転となるのか

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【これからの見通し】コロナ収束の兆しまだだが、4月控えて心機一転となるのか

 新型コロナウイルスの感染拡大の収束が切望される世界情勢だが、いまだにその兆しはみえない。発生源の中国・武漢、湖北省ではようやくロックダウンの解除が始まり、感染者数の増加が抑えられているとアピールされている。しかし、米国、イタリア、スペインなどの感染増が深刻化しており、医療崩壊の状況が懸念されている。東京においても、ロックダウン措置があるのかどうか、都民だけではなく首都圏全体が不安な日々を送っている。

 そのような状況ではあるが、米FRBをはじめとした各国中銀の強力な緩和・資金供給策もあって緊急避難的なドル買いパニック相場は落ち着いてきている。各国の緊急対策も続々と打ち出されている。昨日の米株は上昇。ウイルスワクチン開発への期待が医療関連株を押し上げていた。

 株式市場は引き続き不安定で、市場ごとに上下が定まらない。それどころか、同じ市場でも時間帯によって神経質に振幅する状況となっている。ただ、世界同時株安のような状況からはずいぶんと落ち着いては来ている。VIX指数(恐怖指数)は、3月中旬までの急上昇は一服しており、60-70レベルに収まりつつある。

 明るい新規材料が欲しいところだ。まだ時期尚早ではあるものの、市場のボラティリティーが低下してくれば、落ち着いた売買状況に戻ってくるだろう。その一つのきっかけとして、3月から4月への月替わりが奏功するのかどうか。新規資金の流入が期待されるところだ。先日、GPIFは外債投資比率を15%から25%に引き上げる運用方針を発表した。このような投資資金の流入(もしくは流入期待)が相場の安定に寄与することが期待される。

 また、ロックダウン措置についてイタリアは5月4日まで延長する、と報じられている。当然、今後の経済への深刻な影響が懸念される材料だ。ただ、市場の反応が次第に鈍ってくる状況にもある。ロックダウンによって、徹底的にコロナ拡散を阻止しようとの強い政策とも前向きには捉えられないのか。市場がリスク回避に反応しないようであれば、悪材料には食傷気味で、好材料を求めるムードに変化する可能性もあろう。やや期待を込めた見方かもしれず、あすのエイプリルフールの日に笑われないようにしたいのだが。

 この後に発表される経済指標は月末とあって多め。ドイツ雇用統計(3月)、ユーロ圏消費者物価指数・速報値(3月)、香港国際収支(第4四半期)、香港小売売上高(2月)、南アフリカ貿易収支(2月)、ブラジル失業率(2月)、カナダGDP(1月)、カナダ原材料価格指数・鉱工業製品価格(2月)、米S&Pケースシラー住宅価格(1月)、米シカゴ購買部協会景気指数(3月)、米コンファレンスボード消費者信頼感指数(3月)など。

 イベント関連では、G20財務相中銀総裁がテレビ会議を開催する。ホルツマン・オーストリア中銀総裁の講演が予定されている。

MINKABU PRESS 松木秀明

MINKABU PRESS

執筆者 : MINKABU PRESS

資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。

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