今夜の注目材料は=外為どっとコム総研 神田卓也
今夜の注目材料は
東京市場のドル/円は本邦の年度末を控えて円買いが先行すると早々に111円台を割り込み、一時110.45円前後まで下落。日本株の大幅反落もあって弱含みの展開となっています。欧米市場の動きが気になるところですが、まずは注目材料を確認しておきましょう。
3/26(木)
16:00 英2月小売売上高
16:00 独4月Gfk消費者信頼感指数
18:00 ユーロ圏2月マネーサプライM3
18:30 南ア2月生産者物価指数
20:05☆パウエルFRB議長テレビ出演
21:00☆BOE政策金利
21:00☆BOE議事録
21:00 メキシコ2月失業率
21:30 米10-12月期GDP・確定値
21:30 米10-12月期個人消費・確定値
21:30☆米新規失業保険申請件数
26:00 米7年債入札(320億ドル)
-----☆G20首脳緊急ビデオ会談
※☆は特に注目の材料
今夜は米新規失業保険申請件数に注目です。新型コロナウイルスの感染拡大による増加は免れないところで、焦点はどこまで増加するのかという点でしょう。市場予想は164.0万件となっており、前週の28.1万件から爆発的に増加する見通しです。なお、一部の米金融機関の中には300万件から400万件前後に増えるとの見通しを発表しているところもあるようです。一般的に失業保険申請が増えるのはドルにとってネガティブ材料ですが、足元の特殊な状況を踏まえると増えすぎた場合はリスク回避のドル買いに繋がる事もあり得ます。発表後のドルの反応も含めて要注目です。
執筆者 : 神田卓也|株式会社外為どっとコム総合研究所 取締役調査部長
株式会社外為どっとコム総合研究所 取締役 調査部長 証券株式会社を経て、1991年㈱メイタン・トラディション入社。インターバンク市場にて、為替・資金・デリバティブ等の取引業務を担当し、国際金融市場に対する造詣を深める。2009年同社入社。