そろそろ“ドル買い”が目立ち始める…!? - ドル円
◆ 昨日は“底堅さ”が勝った…?
※ご注意:予想期間は2月20日と表示されていますが、本日(2月19日)の東京・欧州・NY市場の値動きを想定した記述となります。
昨日は「新型コロナウイルス懸念」に加え、やはり「米アップル・売上高見通し下方修正」が囃されました。
日経平均は一時“380円超”の下落を見せ、つれたドル円も“109.656円”へと下押す場面が見られました。
しかし注目した上海株が“持ち直した(△1.6%の後、わずかに続伸)”を見せたこともあり、欧州タイム以降に「リスク回避姿勢」が目立つことはありませんでした。
そして“2019年5月来最高”を記録した「NY連銀製造業PMI(12.9)」が発表されたNYタイム中盤には、“109.942円”へと巻き戻されていきました。
◆ 「押し目買い継続」は変わらない…
「新型コロナウイルス懸念」が重石であり、「イメージは下方向」が先行しているのも否めないところがあるのは否めません。
しかし前記「NY連銀製造業PMI」にも見られるように、米景況感は“悪くありません”。
対する欧景況感は“悪く”、この対比から“(対ユーロでは)ドル買い”が進行しているのが実状です。
定位置となりつつある「109円後半での揺れ動き」が、本日も“ドル円の基本路線”とは見ますが、それでも昨日のように「イメージは下方向」に押される場面も時折見られます。
神経質なマーケットではありますが、「株価動向(特に上海株)」を注視しつつ、「押し目買い継続」との見方は続けたいところです。
◆ ドル円 抵抗・支持ライン
上値5:110.521(19/4/24~19/8/26の76.4%戻し、+2σ)
上値4:110.362(19/5/23高値)
上値3:110.288(1/17高値、ピボットハイブレイクアウト)
上値2:110.131(2/12-13高値、ピボット2ndレジスタンス)
上値1:110.000(大台、2/17高値、+1σ、50月移動平均線、ピボット1stレジスタンス)
前営業日終値:109.873(20月移動平均線)
下値1:109.810(100週移動平均線、日足・一目均衡表転換線)
下値2:109.705(ピボット1stサポート)
下値3:109.617(2/13安値2/18安値、200週移動平均線)
下値4:109.532(2/7-10安値、20日移動平均線、週足・一目均衡表先行スパン上限、月足・一目均衡表基準線、ピボット2ndサポート)
下値5:109.433(2/3~2/12の38.2%押し、50日移動平均線、ピボットローブレイクアウト)
執筆者 : 武市佳史|株式会社マネーパートナーズ チーフアナリスト
株式会社マネーパートナーズ チーフアナリスト。日本におけるFXの草創期より業務に従事。現在は週刊為替コラム「武市のなぜなにFX」の執筆やWebセミナー講師を務めるのみならず、日経CNBCを始めとする数々のメディアに出演・寄稿中。