目先は「株価動向(特に上海株)に注視」…!? - ドル円
◆ 動意薄は続く…
※ご注意:予想期間は2月18日と表示されていますが、本日(2月17日)の東京・欧州・NY市場の値動きを想定した記述となります。
「方向感定まらず」…。
「新型コロナウイルス」への懸念は続いていますが、想定通り「決定打に欠く」も続きました。
「米3連休前(仕掛け的な動きは手控えられる)」が最も大きな要因と見られますが、「(対ユーロ等で)ドルと円双方が強含んだ」ことも影響していると見られるところです。
◆ 『感染者拡大』がセンチメントを悪化させているが…?
『感染者拡大』との報を背景に、本日も「イメージは下方向」は続くと見られます。
しかし懸念される「新型コロナウイルス拡大→世界経済への波及」に関しては、表面化するのは“まだ先”と見るのが自然です。
一方で劉昆・中国財政相は昨日(16日)、『追加景気刺激策を実施』と表明しています。
本日は「米国市場休場(プレジデント・デー)」になりますので、「方向感定まらず」がさらに色合いを強くすることが想定されますが、目先のポイントとなるのは「株価動向(特に上海株)に注視」と見るのがこれまた自然ということになります。
もちろん「楽観視」をすることはできませんが、現時点においては「過度に警戒する必要なし」も変わっておりません。
「押し目買い継続」との見方を続けつつ、神経質なマーケットと対峙したいところです。
◆ ドル円 抵抗・支持ライン
上値5:110.362(19/5/23高値)
上値4:110.288(1/17高値)
上値3:110.131(2/12-13高値、ピボットハイブレイクアウト)
上値2:110.012(+1σ、50月移動平均線、大台、ピボット2ndレジスタンス)
上値1:109.909(2/14高値、2/12~2/13の61.8%戻し、20月移動平均線、ピボット1stレジスタンス)
前営業日終値:109.779(100週移動平均線)
下値1:109.698(2/14安値、日足・一目均衡表転換線、200週移動平均線、ピボット1stサポート)
下値2:109.617(2/13安値、ピボット2ndサポート)
下値3:109.532(2/7-10安値、20日移動平均線、週足・一目均衡表先行スパン上限、月足・一目均衡表基準線、ピボットローブレイクアウト)
下値4:109.433(2/3~2/12の38.2%押し)
下値5:109.302(2/5安値、50日移動平均線、日足・一目均衡表基準線)
執筆者 : 武市佳史|株式会社マネーパートナーズ チーフアナリスト
株式会社マネーパートナーズ チーフアナリスト。日本におけるFXの草創期より業務に従事。現在は週刊為替コラム「武市のなぜなにFX」の執筆やWebセミナー講師を務めるのみならず、日経CNBCを始めとする数々のメディアに出演・寄稿中。