日経平均株価 今週の見通し11月18日~22日 どこまであがる? 侮れない要因の数々
日経平均株価 今週の見通し11月18日~22日
日経平均株価の11月11日(月)から15日(金)の動きをおさらいです。
寄付 高値 安値 終値
11日(月) 23422.13 23471.82 23323.02 23331.84
12日(火)23336.37 23545.7 23323.02 23520.01
13日(水) 23439.25 23452.63 23270.93 23319.87
14日(木) 23325.5 23360.06 23062.16 23141.55
15日(金) 23160.53 23340.77 23121.59 23303.32
週の初め月、火が高く、水から転調となって、13日、14日の上場企業の決算山場の中身を見ようという動きになりました。
13日三井住友FG、14日郵政、かんぽ生命、ゆうちょ銀行の決算内容はおおむね想定範囲の内容でした。
決算がほぼ出そろったことでひとまずイベント消化。
結果を反映して15日の日経平均株価・終値23303円32銭はPER14.01倍、EPS1663.33円。東証一部全体では15.74倍で、やや高めの数値、すなわち、買われてはいるが、まだ上値をみたいかも、みたいな数字になってきています。
なお時間をかけて調整する可能性はありますが、需給面はタイトなので上げ要素があります。
買いの主体は外国人投資家の東証一部銘柄に限っての大幅買い越し。
加えて、意識せざるを得ないのが9月20日に大量に先物で売った手の買戻し需要です。
この時の日経平均株価は22255円56銭。
よって清算日前日12月12日終値までの期間、日経平均株価が22255円56銭に近くなれば買埋め需要が見込め、日経平均株価を押し上げる力になるでしょう。
因みに22255円56銭での先物売りは金額ベースで7052億円強で日銀が一か月換算で株式市場に資金供給する額5000億円を超えており、12月12日に向け、踏み上げ相場の様相となる可能性は十分、意識しておきたいところです。
この先物買戻し需要は国内外で変事が起こって日経平均株価が下落しても、すぐ買われる可能性も示唆してます。
個人投資家の投資作戦としては持ってる株の利確にはとても環境に恵まれており、新規買いは高値用心をしながら新たなテーマでまだ買われていない銘柄発掘姿勢が報われるでしょう。
シカゴ先物円建て価格は23370円になっています。
【今週の日経平均株価の予想レンジ】
上値目標は23820~24120円
23300~23400円を軸として均衡価格(もっとも落ち着きやすい価格帯)とします。
下値支持(安値があっても踏みとどまれそうな価格)は22960~22840円
に想定します。
国内外の変事がなければ、NY市場の高値を受けて週はじめから堅調な展開となりそうです。
【経済指標 その他】
11月19日(火) 米国 10月住宅着工件数 10月建設許可数
ユーロ圏 経常収支
11月20日(水)日本 貿易統計
米国 FOMC議事録
11月21日(木)米国 新規失業保険申請数
米国 10月中古住宅販売件数
ユーロ圏 消費者信頼感指数 速報
11月22日(金) 日本 10月消費者物価指数
米国 ミシガン大消費者態度指数 確報
ユーロ圏 ECB総裁発言
PMI製造業・速報値
PMIサービス業・速報値
個人投資家向け経済情報、資産運用に強いエコノミスト。日本IRプランナーズ協会/理事長、日本チャート分析家協会JCAA、(社)くらしとしごと生活者フォーラム代表。CFP、一級FP技能士(国家資格)早稲田大学大学院フアイナンス研究科卒(専門職MBA)