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ドラギ会見受けドル円もユーロも買い強まる ただ、ECBは緩和姿勢強調=NY為替前半

為替 

 きょうのNY為替市場、ドル円は買いが強まっており、108.70円近辺まで上げ幅を拡大している。ECB理事会後のドラギ総裁の発言を受けて、ドイツ国債の利回りが上昇に転じており、米国債利回りも追随していることがドル円を押し上げているようだ。朝方発表の米耐久財受注が強い内容となったことで、来週のFOMCでの0.5%の大幅利下げ期待が更に後退していることもサポートしている模様。

 ドル円は21日線を上放れる動きが見られており、黄色信号が点滅していたリバウンド相場復活への期待も抱かせる動きになっている。目先は109円ちょうど付近が上値抵抗として意識される。

 一方、ECB理事会を通過してユーロドルは一時1.1190ドル付近まで上昇。この日のECB理事会では政策は据え置きとなった。ただ声明では、利下げや追加緩和再開の姿勢を強く打ち出している。注目のフォワードガイダンスは「少なくとも2020年上期まで、現水準か“それ以下”の金利を必要な限り継続する」と修正していた。

 ユーロはECBの声明発表後に売りが強まり、ユーロドルは1.11ドルちょうど付近まで下落し、2年ぶりの来安値を更新していた。しかし、その後のドラギ総裁の会見を受けて買い戻しが強まり、1.1190ドル近辺まで反転する場面も見られた。総裁は緩和姿勢を強調したものの、景気後退の可能性は否定しており、十分緩和的ではなかったと見られている模様。

 今回の理事会でECBが緩和姿勢を強調してくることは事前に十分織り込まれていたことや、1.11ドルちょうど付近の買い圧力が強かったことも買い戻しを促したのかもしれない。「噂で売って、事実で買う」という動きかもしれない。今回の理事会では、マイナス金利の階層化、そして、新たな資産購入の可能性の選択肢も検討していることを明らかにしている。新たな資産購入については、市場では以前から憶測も出ていたが、ECBによる国債購入枠にテクニカル的な限界も出て来ている中、株購入も選択肢に入れる可能性も指摘されている。金利階層化や株購入については、既に日銀が実施しており、ECBもその方向に進みつつあるとも受け取れる。株買う中央銀行がもう一つ増えるのかもしれない。

 ポンドは売りが強まっており、ポンドドルは1.24ドル台半ばに下落。7月安値が1.2380ドル付近にあるが、目先は下値サポートとして意識される。きょうもジョンソン新英首相の発言が伝わっていたが、10月31日でのEU離脱に言及しており、EUと再交渉を行う方針を示した。その中で合意無き離脱の準備にも言及している。また、新たな合意にはバックストップ条項を削除する意向も示していた。それに関してバルニエEU首席交渉官は「受け入れられない」と反発している。早速、英国とEUが火花を散らす中で、ポンドの上値は重そうだ。

minkabu PRESS編集部 野沢卓美

MINKABU PRESS

執筆者 : MINKABU PRESS

資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。

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