【これからの見通し】ドルの買い戻し優勢も、上値追いには慎重
ドル円が昨日に続いて108円台に乗せるなど、しっかりの展開に。昨日は108円台で売りが出て大台を維持できなかったが、今日の東京市場は昨日に続いての108円台乗せということもあり、売りは落ち着いている。
月末のFOMCで、先週まで盛り上がっていた0.50%の大幅利下げ期待が後退。CME先物市場動向からの見通しでは、一時過半数に迫る動きまで見られたが、直近で23.5%まで落ちてきており、0.25%の利下げで見通しが終息しつつある。先週までのやや過剰な期待からの調整の動きがドルの買い戻しを誘っている。
ユーロドルが1.12を割り込むなど、ポイントを超えるドル高になってきており、海外市場でもドル安傾向継続が期待されるところ。もっともFOMCで利下げ自体を行う見通しは変わっておらず、突っ込んだ買い戻しにも慎重姿勢が見られる
底堅いものの、上値トライにも慎重という流れが続くか。
ポンドは本日保守党党首選の結果が公表される。下馬評ではジョンソン氏の優勢が報じられている。10月31日が期限となっているEU離脱について、期限までにEUと合意できない場合は合意なき離脱に踏み切ると公言しているジョンソン氏が新保守党党首及び自動的に次期英首相となる中、リスク警戒の動きが広がるとポンド売りに。もっともかなり織り込みが進んでいるだけに、市場の反応は未知数。噂で売って事実で買うの流れになる可能性も。なお、予想外にハント氏が勝利した場合はサプライズのポンド買いとなりそう。
minkabu PRESS編集部 山岡和雅

執筆者 : MINKABU PRESS
資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。