前週末からのドル高が継続、ドル円は108円台後半=ロンドン為替概況
前週末からのドル高が継続、ドル円は108円台後半=ロンドン為替概況
17日のロンドン市場は、値幅は限定的だが前週末からのドル高水準を踏襲している。ドル円は108.60近辺から108.72レべルへとじり高。米10年債利回りが2.11%近辺に小幅上昇する動きに反応している。ユーロドルやポンドドルは序盤に小幅軟化。ユーロドル1.1204レベル、ポンドドル1.2572レベルとそれぞれ安値を広げた。ただ、欧州株や米株先物が比較的底堅く推移しており、クロス円の上昇が欧州通貨の下支えとなっている。ユーロ円は121円台後半から122円手前へ、ポンド円は136円台半ばから137円手前水準へと水準を上げている。目立った経済統計発表はなかった。英国での調査ではジョンソン氏の保守党での支持が高まっていた。一方、欧州関連は景気鈍化への警戒感が根強い。長期インフレ期待が一段と低下。独連銀月報では、第2四半期は若干のマイナス成長になると予測した。建設業や製造業が弱い一方で、内需関連が景気を下支えと二極化されていると指摘された。クーレECB理事やデコス・スペイン中銀総裁は追加緩和のを検討、金利階層化などに含みを持たせている。
ドル円は108円台後半での取引。週央に米FOMCを控え、またきょうは特段の英欧経済指標発表の予定はない。ドル円は108.60近辺で膠着状態となっていたが、米10年債利回りが2.11%近辺へと小幅上昇する動きとともに高値を108.72レベルまで若干広げた。
ユーロドルは1.12台前半での取引。前週末の下落を受けた水準での揉み合い。ロンドン序盤に1.1204レベルまで下押しも前週末と同様に1.12台は維持された。その後の戻りは1.1220近辺までと限定的な動き。ユーロ円は序盤に121.65近辺まで下押しされたが、その後は121.90台へと再び上昇している。対ポンドでは0.89台前半に高止まりしている。欧州では引き続き景気鈍化への警戒感が根強い。週明けも長期インフレ期待が一段と低下。独連銀月報では、第2四半期は若干のマイナス成長になると予測した。建設業や製造業が弱い一方で、内需関連が景気を下支えと二極化されていると指摘された。クーレECB理事やデコス・スペイン中銀総裁は追加緩和のを検討、金利階層化などに含みを持たせている。
ポンドドルは1.25台後半での取引。序盤に1.2572レベルまで安値を更新したが、その後は1.26台手前まで下げ渋り。ただ、大台回復には至らず上値は重く揉み合っている。ポンド円は序盤に136.50付近まで下押しされたが、その後は136.90台まで上昇した。ただ、137円台には届いていない。この時間帯に英国関連の経済統計発表はなかった。英ユーガブ調査によると、77%の英保守党メンバーがジョンソン氏を良きリーダーと考えているとしていた。
minkabu PRESS編集部 松木秀明
執筆者 : MINKABU PRESS
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