<来週の注目材料>FOMCでの姿勢の変化受けて注目集まる~パウエルFRB議長議会証言
26日に上院銀行委員会、27日に下院金融サービス委員会で、パウエルFRB議長による議会証言が行われます。
これは、旧ハンフリー・ホーキンス法(完全雇用均衡成長法・すでに失効済み)に基づいて、年に二回(一般的には2月と7月)、FRBが金融政策報告書(ハンフリー・ホーキンス報告書)を議会に提出し、FRB議長が議会証言を行うというものです。
議会証言のテキストは上院・下院で共通のため、26日の上院での証言により注目が集まります。(ともに質疑応答がありますので、下院の議会証言で相場が動くこともあります)
FRBは、前回のFOMCで、これまでの緩やかな利上げ路線を見直し、利上げに辛抱強くなれるという姿勢を示しました。
また、バランスシートの正常化(縮小)について、ほとんどのメンバーが年内の縮小終了を支持する姿勢を示すなど、従来よりも慎重な姿勢を強めています。(バランスシートの縮小の早期終了は、従来想定よりもバランスシートの規模を多く維持することで、金融緩和効果を意識したものです)
議会証言では、こうしたFRBの姿勢の変化について言及があるとみられます。
また、質疑応答などで今後の金融政策についての質問が出ることは確実で、FOMCの今後を占う意味でも重要なイベントとなります。
質疑応答の中などで、利下げの可能性への言及などが見られると、ドル売りが一気に強まる可能性もあります。
執筆者 : MINKABU PRESS
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