原油急落と伴にカナダドルも急落 過剰供給への懸念根強い=NY為替
カナダドルの売りが続いており、カナダ円は83円台半ばまで下げ幅を広げている。83円台後半の強いサポートをブレイクしており、200日線を下放れる動きが強まっている。商品市場で原油相場が5%急落しており、カナダドルも売りに拍車がかかっているようだ。
世界経済への先行き不透明感が強まる半面、米国からロシアまで産油国の生産が増加しており、原油市場は過剰供給への懸念が根強い。前日は米エネルギー情報局が、パーミアン盆地など米国内の主要な採掘基地での増産の見通しを報告していた。ロシアも12月の原油生産が11月の水準よりも若干増加したことを同国のノバク・エネルギー相が明らかにしていた。
特に世界第2位の石油消費国である中国経済への不透明感が強まる中で、原油相場の下落が止まらずカナダドルも売りが続いている。
もし、FRBが来年の利上げ停止を打ち出すようであれば、カナダ中銀も追随する可能性もあり、カナダドルは上値が重い。
USD/CAD 1.3479 CAD/JPY 83.51
minkabu PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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