ダウ平均は一時1700ドル超急伸 ナスダックも大幅高 データセンターや防衛関連は下落=米国株概況
NY株式4日(NY時間16:21)(日本時間06:21)
ダウ平均 53356.12(+1569.40 +3.03%)
S&P500 7688.62(+119.70 +1.58%)
ナスダック 25736.52(+364.51 +1.44%)
CME日経平均先物 63205(大証終比:+755 +1.20%)
きょうのNY株式市場、ダウ平均は一時1700ドル超急伸したほか、ナスダックも大幅高となった。米中間選挙で民主党が圧勝し、トランプ大統領も選挙結果を受け入れる姿勢を示したことで、政治的不透明感が後退。トランプ大統領は、自身と共和党が民主党と協力していく考えも示していた。
一方、民主党は上下両院を制したほか、テキサス州など重要州の知事選でも勝利。これを受けて、テキサス州に本拠があるマスク氏率いるスペースX<SPCX>やテスラ<TSLA>が下落したほか、半導体やサーバー、建設、電力などデータセンター関連株が下落。好決算を発表していたAMD<AMD>が伸び悩んだほか、スーパー・マイクロ<SMCI>は下落。テキサス州ではデータセンターが今回の選挙の焦点の1つとなっていた。ただ、他のIT・ハイテク株は上昇し、ナスダックをサポートした。
今回の中間選挙を受けて、民主党はトランプ大統領の政策に歯止めをかける立場となる。トランプ大統領は企業寄りの減税を実施する一方、関税政策やインフレを押し上げたイランとの紛争を進めてきた。
ストラテジストは本日の株高について「大統領が選挙結果に対して示した姿勢や反応が一因。依然不透明要因は多いが、1つ確かなのは議会がねじれ状態となることだ。歴史的に見れば、これは株式市場にとって好材料だ」と述べている。「市場は政治的な膠着状態を好む。1つの政党が過度に強い権力を持つことは好まない」とも指摘している。
一方、今回の選挙結果によって中東紛争解決に向けた動きが強まれば、原油価格の下落につながる可能性があるとの声も出ている。原油高はFRBにとってもインフレにとっても問題の中心で、金利が高止まりしている大きな要因の1つでもある。今回の選挙結果は米国民がそれに「No」を突きつけた格好。本日の原油相場は売りが強まっており、WTIは90ドルを大きく割り込み87ドル台まで一時急落していた。
防衛関連株が下落。米中間選挙で民主党が大勝し、民主党主導の議会による国防費抑制や軍事支出への監視強化を警戒していた模様。
通信機器のアリスタ・ネットワークス<ANET>が決算を受け上昇。1株利益、売上高とも予想を上回った。第4四半期のガイダンスも公表し、予想を上回る売上高見通しを示した。
半導体のスカイワークス<SWKS>が決算を受け下落。同社はアップル<AAPL>の主要なサプライヤーの1つ。1株利益、売上高とも予想の範囲内に留まったほか、第1四半期についても予想を下回る見通しを示した。
CVSヘルス<CVS>が大幅安。好決算を発表していたが、前日伝わっていた薬局事業の分割を正式に公表したことが嫌気。
マクドナルド<MCD>が決算を受け上昇。懸念していたほどの落ち込みにはならなかったとの評価。
決済サービスのブロック<XYZ>が決算を受け大幅高。決済サービス「スクエア」と送金アプリ「キャッシュアップ」が好調。
オンライン旅行のブッキング<BKNG>が決算を受け大幅高。イラン戦争が重荷となり、やや期待外れとの受け止めもあるが、決算よりも米中間選挙を受けて、本日の原油相場が急落していることの方が、投資家心理を押し上げていた模様。
家庭用品のヘレン・オブ・トロイ<HELE>が大幅高。同社は複数のブランドを傘下に持つフランチャイズ運営のエンパワー・ブランズ社から提示された1株37ドルの現金による買収提案を拒否した。
3M<MMM>が上昇。有機フッ素化合物(PFAS)やそれを含む消火剤による健康被害を巡る人身損害賠償訴訟において、73億5000万ドル(約1兆円超)の支払いで和解に合意した。
家具・インテリアのイーサン・アレン・インテリアズ<ETD>が上昇。アクティビスト(物言う株主)として知られるDGBインベストメンツの擁立候補3名が取締役に選出され、取締役会の過半数を掌握した。カトワリCEOらは落選した。
スーパー・マイクロ<SMCI> 29.60(-1.79 -5.70%)
アリスタ<ANET> 178.48(+8.57 +5.04%)
スカイワークス<SWKS> 82.92(-2.48 -2.90%)
CVSヘルス<CVS> 79.96(-11.45 -12.53%)
マクドナルド<MCD> 280.22(+17.18 +6.53%)
ブロック<XYZ> 87.63(+11.63 +15.30%)
ブッキング<BKNG> 170.97(+15.30 +9.83%)
ヘレン・オブ・トロイ<HELE> 37.04(+7.50 +25.39%)
3M<MMM> 193.95(+16.90 +9.55%)
イーサン・アレン<ETD> 21.38(+1.12 +5.53%)
ロッキード<LMT> 595.04(-43.96 -6.88%)
RTX<RTX> 198.43(-5.39 -2.64%)
ノースロップ・グラマン<NOC> 525.35(-24.95 -4.53%)
ゼネラル・ダイナミクス<GD> 364.87(-9.63 -2.57%)
アップル<AAPL> 349.51(+17.61 +5.31%)
マイクロソフト<MSFT> 555.80(+34.81 +6.68%)
アマゾン<AMZN> 266.03(+15.34 +6.12%)
アルファベットC<GOOG> 287.30(+9.03 +3.25%)
アルファベットA<GOOGL> 288.93(+8.90 +3.18%)
テスラ<TSLA> 385.19(-13.31 -3.34%)
スペ-スX<SPCX> 135.92(-5.39 -3.81%)
メタ<META> 630.00(+8.97 +1.44%)
エヌビディア<NVDA> 200.13(-6.56 -3.17%)
AMD<AMD> 488.78(+4.88 +1.01%)
イーライリリー<LLY> 1417.99(+8.61 +0.61%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。